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2007年04月28日
 ■ 「マル 2F」 ビールサーバー物語

八丁堀 「マル 2F」 ラテンの音楽が心地よい美食空間です。

私が個人的に好きな特等席のビールサーバー前のカウンターで、
今宵は楽しませて頂きましょう。

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サーバー越しにキッチンの裕次郎シェフの技が拝見できる美味しい席
なんです。まずは、エビスビールのハーフ&ハーフを飲みながら料理の
オーダーを考えます。
と同時に、いつもの様にワイン選びもお願いします。

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コート・ド・ニュイ地方 モレ・サン・ドニ村の
「MOREY-SAINT-DENIS 1er CRV AUX CHESEAUX 2004」
をセレクトしました。

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ベリー系のフルーツの果実味がたっぷりと感じられ、
タンニンもしっかりした熟成感の楽しめるワインです。
見て下さいこの鮮やかな色合い!

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味わいと香りを ゆ〜っくり と楽しみます。

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マルの心地良さがジワジワと体に伝わり始めた頃、
何となく綺麗に輝くビールサーバーに目が行きました。
いつも目の前にあるサーバーにあらためてご挨拶します。
「カッコイイですね。美味しいビールありがとう。
まずはとか、とりあえずビールなんて言いません!」(反省)

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そこで、サーバー君達ごしに見る素晴らしい世界を発見!
私たちを楽しませてくれるスタッフの皆さんが舞っています。

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ビールを注いだり♪ ワインを抜いたり♪♪ お料理を運んだり♪♪♪
ラテンの音楽にノリノリの華麗な舞です。

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そして、笑顔で¥$¢£!

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となりのお客さんもすっかり赤くなって盛り上がってます。

たっぷりと マルのビールサーバーライブ を楽しみました。
最前列での鑑賞は、ワインと同じように長い余韻を楽しませてくれます。
次はいつ来られるかな・・・なんて考えてしまう 「マル」 です。

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帰宅すると、次女の友人達?が 「お帰り〜」 って迎えてくれました。(酔)

投稿時間 : 15:09 個別ページ表示

2007年04月26日
 ■ 「色土 小袋」」の販売を開始 

弊社が在庫販売する
土壁用 色土」 の小分け3埖涵ι覆里完篤發任后

かねてよりご要望のあった色土の小袋を弊社で製造販売を開始しました。

色土小袋ブログ用写真.JPG

現在在庫の24種類の土や硅砂を透明なビニール袋に3圓鼎張僖奪して
色や質感を見やすくしてあります。
壁材としてのご利用以外、泥団子や造形作品など、小分けする事により
幅広くご使用頂けるように作りました。

価格等お問い合わせは弊社まで。
皆様のご用命をお待ちしております。

投稿時間 : 10:02 個別ページ表示

2007年04月23日
 ■ 「土壁・漆喰 技術講習会」 準備の経過報告

土壁・漆喰 技術講習会の準備が本格的に始まりました。

平成会の皆様にご協力を頂き、
4月 8日(日)に実技講習用のパネル1回目の下塗りが行われ、
4月22日(日)にはボランティアの方を含め11人の参加を頂き、
黒ノロ作りが行われました。

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1回目の下塗りを終えて乾燥中の実技講習用パネルです。
コンパネ下地にBドライをしごき、追っかけその上に土、砂、ワラを
混ぜた下塗り材を塗ったものです。
  
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先ずは、本日の黒ノロ作りのスケジュールを説明し、
久住氏のレシピ配合表と解説メモに基づき項目事に確認します。

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昨晩から水に漬け置きしておいた「むしろふのり」です。
きっちり計量して小分けにしてあります。

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これが「むしろふのり」です。
海藻をむしろの上に敷いて板状に自然乾燥させたものです。
黒銀杏草(つのまた)より比較的サラサラした上質な糊が出来ます。

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一晩漬けた状態で、固い海藻が粘りを出して柔らかく戻っています。

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漬け置きした状態のままカセットコンロで1時間火に掛けます。
最初は強火で煮立つ直前に火を弱め、そこから目を離さずに
ふのりの温度が上下しないようゆっくりと掻き混ぜながら煮込みます。

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石灰の準備をします。
今回使う石灰は宮田石灰の左官用消石灰で、60メッシュのフルイで通し、
絶対に固まりや粒が無いように丁寧に作業します。

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そして必要量を正確に計量し、規定量の水と混ぜ合わせます。

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金龍印 「濡羽色油烟墨」 です。
久住氏指定の墨で黒さはかなりなものです。

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やはり計量しますが、少しの風でもあったら大変です。
周り中真っ黒になってしまいます!

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水で錬った石灰の中に2回に分けて油烟墨を入れます。
比較的混ざりは良いようです。
真っ白だった石灰が瞬く間に真っ黒。
しかも、黒光してます!

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むしろふのりが出来上がりました。
黒銀杏草よりカスが多く出ます。

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熱い状態を3厘でこします。

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そして、少し冷めてからこの木綿で・・・。

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二度ごしします。
ダマやスジや繊維など不純物が無いように実に手を掛けます。

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ふのりが出来上がりました。
100パーセント天然、一番絞りの最高級のりです。

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油烟墨と石灰を混ぜたものに熱を完全に冷ました状態のふのりを混ぜます。
先ほどより照りが増した黒ノロの出来上がりです。
久住氏のレシピ通りに完成しました。
このまま密封して寝かせ一月後の講習会を待ちます。

自分達で心を込めて手作した材料はとても可愛くて大事にしたくなります。
材料を粗末になんか出来ません! 
無駄にする人には、榎本新吉氏のカミナリが落ちますよ!!

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作業が終わってから皆さん集まってティータイムです。
左官談議で盛り上がります。
この時間が楽しいんです。
表技、裏技、鏝の話などなかなか聞けない事が盛り沢山です。
どこまで奥が深いのか・・・。

木村様、河西様、長田様、山口様、細井様、小宮様、鈴木様、綿引様、
下鳥様、松本様、名田様、井出様、ご協力ありがとうございました。
心から感謝申し上げます。

来週4月29日(日)は実技講習用パネルの下地作りで土の塗り付けを行います。


投稿時間 : 15:34 個別ページ表示

2007年04月20日
 ■ 第2回 漆喰・土壁 技術講習会のお知らせ

平成19年5月27日(日)に弊社で開催予定の
第2回 漆喰・土壁 技術講習会
久住 章 「江戸黒 黒漆喰磨き」 
のお知らせです。

お陰様を持ちまして、実技講習者(50名)と見学講習者(120名)が、
定員になりましたので受け付けを締め切らせて頂きました。
多くの方からお申し込みを頂きありがとうございました。

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ご参加の皆様には、受講票をお送りしておりますので当日ご持参下さい。
実技講習の方は専用の鏝(コテ)が必要になります。
弊社までお問い合わせ下さい。

次回、第3回講習会は本年秋に予定しております。
ありがとうございました。

投稿時間 : 08:12 個別ページ表示

2007年04月16日
 ■ イケダコーポレーション 「塗り壁のある風景コンテスト 2007」

やってくれました、池田社長様

イケダコーポレション 「塗り壁のある風景コンテスト 2007」 
4月5日〜9日に新宿パークタワー1Fギャラリーで開催されました。

大盛況だったコンテストは、スイス漆喰を使った建築物件の施工写真と
そのパターン見本の空間部門と、コテ絵やデザイン物の創作部門の
2部門で優秀作品の投票選出が行われました。

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百数十点が参加したギャラリーはスイス漆喰の花が咲いたような華やかさで、
どれも見応えのある作品ばかり、来場者の目を楽しませてくれました。

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展示期間中は多くの来場者が訪れたそうです。
そして、最終日の9日に表彰式が行われました。

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作品の一部を紹介します。
木村一幸氏の作品です。
扉付きのデザインは注目で、なんとその扉の内側には水をスプレーすると
あっと驚く絵が浮き出てくる江戸漆喰の技法を使っています。

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菅 良一郎氏の作品です。
スイス漆喰白一色の仕上げですが、中央の鯛が磨かれて輝いています。
生き生きとして今にも動き出しそうな作品でした。

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中島 文夫氏の作品です。
スイス漆喰を優しいタッチと綺麗な色遣いで季節を感じる柿を表現してくれました。

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大類 勝浩氏の作品です。
プロ好みがする目を引いた作品です。
漆喰に黒色を使う事は難しく、黒のみで表現された図柄と風合いは
大人の雰囲気をかもし出す技ありの作品です。

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作品を鑑賞しているうちに、スイススタイルのパーティーも盛り上がって来ました。
スイスウォール社 社長の トーマス ビューラー氏(中央)も来日されています。

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なんと、バンドマンにはイケダコーポレーションの社員の方がいます!
素晴らしい演奏です。本業はどちらなんでしょうか?

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スイスワインとチーズ、パン・・・最高です。
「こんなコンテストなら何回でもやってほしいものですね!」
と皆さんご機嫌です。
ワイン片手に再度作品を見ると益々良くなって来ます(私だけ?)

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さて、雰囲気もピークを迎え表彰式の始まりです。

審査委員には
委員長  泉  幸甫先生(泉幸甫建築研究所代表)
 委員  伊平 則夫先生((株)久米設計
 委員  吉本 繁樹先生(吉本デザイン事務所代表)
 委員  阿嶋 一浩先生((株)あじま左官工芸代表 東京都左官職組合連合会
                 「平成会」会長)
 委員  小清水 園恵先生(花園設計室代表 建築ライブ活動「つちのこ」代表)
そうそうたるメンバーが招かれ厳正な審査が行われました。
  
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池田社長様のご挨拶です。
過去に無い大規模で本格的なコンテストに賞賛の声が上がりました。
いつも少年の様な笑顔のチャレンジ精神旺盛な社長です。

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イケダコーポレションの美女軍団を従えて 泉 幸甫審査委員長の総評です。
「実に多種多様で力作が多く、プロと素人のそれぞれの良さが表れた作品が
集まりました。審査には困難を極めましたが作り手と住まい手のそれぞれの
視点にたって審査しました。」とのご挨拶・・・泉先生、赤いちゃんちゃんこ?
いや、黒いスラックスにスイスのカッコ良い赤いベストお似合いでした!
個人的にベストドレッサー賞お贈りします。(祝)

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委員の阿嶋先生の厳しい?ご講評です。
「左官職人ならではの作品で、スイス漆喰の可能性を探ったところが優れている」
など、鋭い切り口とお笑いを交えてのコメントは・・・。

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会場の笑いを誘っていました。

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空間部門の表彰式です。
お子さんを交えて楽しい未来のある表彰でした。

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そして、創作部門の表彰です。
栄えある最優秀者は♪ ♪♪ ♪〜
木村一幸氏です。
木村氏はタモリ倶楽部などのテレビ出演や、数々の雑誌に紹介されるなど、
左官の伝統工法を広める伝道師です。
トーマス ビューラー氏から30万円の賞金が授与されました!

(さっ300,000円・・・池田社長、太っ腹!!)

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木村氏、万歳〜!!
左官の技術に裏付けされた最高の笑顔です。
会場からは大きな祝福の拍手と歓声が沸き起こりました。
いよ〜 一幸さん、日本一!!!

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作品に付いてのコメントです。
「伝統工法を取り入れて皆様に左官の良さををもっと知って貰えるように作りました。」
クールに話す木村氏ですが、娘さんへの愛を表現する為に培った左官の技術を充分に
発揮し、心を込めて制作した作品からは優しさが溢れていました。
素晴らしい作品を見せて頂きました。
ありがとうございます。

この企画を実行してくれた池田社長様、
大変素晴らしいコンテストに多くの方々が感動しました。
そして、漆喰の良さを広める切っ掛けを作って下さいました。
その姿勢を大いに見習い今後もお手伝い出来るよう頑張る所存です。
次回も盛り上がる事間違いありません。とても楽しみです。

参加者の皆様、池田社長様、審査員の先生方、スタッフの皆様、
ありがとうございました。

投稿時間 : 09:29 個別ページ表示

2007年04月10日
 ■ INAX 「土・どろんこ館」 感動の日

ついにその日が来ました!

INAXライブミュージアム 「土・どろんこ館」 に到着です。

良く皆さんご存じのINAXさんの発祥の地、愛知県常滑にある
恋い焦がれていた土の館です。
そして聞くのと見るのとでは大違いの迫力に顔面蒼土?になりました!
何と言う物を作ってくれたのでしょうか、辻 孝二郎館長様!!
しばらくその場に釘付けです。

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これだけの大きく厚い版築の壁は見た事がありません。
版築壁とは型枠の中に土を入れそれを上から何層にもして突き固め、
立ち上げた壁です。

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使った常滑の土は320トン。圧倒される訳です。
表現したかったのは質感だけでなく土の力と言う意味が分かります。

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擁壁はもちろん地元の「はがね土」です。
版築と同じ工法で作った後、パワーショベルで表面を削ったもの。
自然な山肌を表現し時間が経つとさらに風合いが出てくるそうです。
土の仕業?思わず触れずにいられません!

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くの字型に建つ土の館は見る角度によって違う表情を表します。

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ふと目を向ければ水飲み場のマーク。
お子さん達が駆け寄ってきました。

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上がって見ると可愛い洗い場です。
色鮮やかなタイルと3つの色づけされた版築の絶妙なコラボ。
なるほど駆け寄る訳です。本当に可愛い!

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玄関です。
さあ中へ入りましょう。

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ワッワッワッ! 凄い壁!!
「常滑大壁」 です。
はがね土を使った芸術作品です。
天井から差し込む光に変化し、見る場所によって目が追いつかないほど
巧みな表情を見せてくれます。
そして、なんと空気の良いこと!

丁度、泥団子教室が開催されていました。
皆さん熱中してますね。
この環境で泥団子が作れるなんて最高です。
3ヶ月位先まで予約が入っているそうです。

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実は版築の外壁も内装の塗り壁もすべて久住有生氏の手によるものなんです。
中央はお世話になったINAXライブミュージアムのコンシェルジュ 磯村 司氏です。

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常滑大壁は久住氏のオリジナル仕様で図面には起こせない程の複雑なデザインです。
ブロックごとの柔らかな局面と上下の切れるような角面は、左官鏝(コテ)で
塗り付けたとは思えない高度な技を屈指した仕上がりです。
発案から完成までどれだけ手が掛かっただろうか、
想像すると気が遠くなるような土壁です。
簡単には言い表せない次元の、土の可能性と魅力を教えてくれる作品です。

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日干しレンガの壁です。
このレンガの製作は地元の大人から子供までの有志、延べ200人が
参加して作ったものです。

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土とセメント、砂利、砂、ワラに色粉を混ぜて、それを型に入れて四角くし
乾く前に表面をひっかいて凹凸仕上げにしたものを、久住氏が積み上げて
壁にしました。
とても柔らかい表情の日干しレンガの壁は人を優しく包み込んでくれます。

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日干しレンガの壁伝いに2階へ上がると、そこには 「百土箱の引き出し」
があります。
100個の引き出しの中にはそれはそれは綺麗な泥団子や岩絵の具、パステルや
土絵作家 三木きよ子氏の写楽の絵など土に関する作品と情報が入っています。
開けてびっくり百土箱です。これは百見の価値あり。
(一部制作中のものが有ります)

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この百土箱の企画を担当されているのは中央の 岩月 真由子氏です。
泥団子教室の講師を務める中、100のテーマを考え引き出しに納めるのは
大変な事だと思います。
でも、そこは土と岩月さんの魅力で素晴らしい作品が集まる事でしょう。

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2Fからの眺めです。
本当に空気の良い事が実感出来ます。

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洗面所へのエントランスにはR面に施された見事な磨き壁が輝いています。
朱の磨きと、久住氏オリジナルのサーフィンワックス磨きです。
我慢出来ずにさわり倒します。
洗面所へ行く目的を忘れてしまう?エントランスです!

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そして、日本一のタイルメーカー INAX が作るトイレは?
さすが楽しくなる長居したくなるトイレです。

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小さいタイルちゃん達がみんなで楽しく遊んでいるように見えます。

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あっと驚くタイル職人の技!
見て下さいこの細かい所までキッチリ納める決め技を。
わずか2〜3个両”蕕鬚靴討い泙后
この職人さんの血液型はA型?かな。

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出ました・・・54僂療ッ鳥厖佑オーラを放っています!
三和土(たたき)床の上にどっしりと構えて泥団子教室を見守っています。
皆思わず心地よい三和土床に泥団子様を囲んで車座になり土の魅力について
語り合うのでした。

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誰もが思う、どーやって作ったの?
お教えしましょう。
芯には、陶器で作る大きなカメの丸い底の部分を2つ合わせて球体を作り、
その上から土を塗り付け磨きをかけているそうです。

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手前に東京から持ち込んだ榎本新吉氏作の沖永良部島の土で作った
泥団子を置いてみました。 すると・・・
どろんこ館泥団子 「よく来て下さいました」
榎本新吉泥団子 「あ〜あ ありがてな〜」
って挨拶しているのを間違いなく聞いたんです!

どこを見ても驚きの 「土・どろんこ館」 は日本の建築の救世主です。
辻 孝二郎館長曰く、「機能ばかりが優先されて、ゆったり出来ない
建築ではなく、どこかに無駄な場所があって、中に入った人が気持ちよく
のんびりと、子供だったらわくわくと過ごせるようにしたかった」
のお言葉に忘れている家本来の姿があるように思います。
スタッフの皆様のただならぬ熱意も痛いほど伝わって来ました。

土・どろんこ館で得た貴重な経験を東京の皆さんにお伝えすると同時に、
なお一層、土・どろんこ道に精進してまいります。

辻館長様、磯村様、岩月様、スタッフの皆様、
本当にありがとうございました。
皆様の益々のご活躍をお祈り申し上げます。

水と風と光のタイル 「帝国ホテルの顔─大谷石とタイル」 展覧会
絶対に見学に行きます!

投稿時間 : 08:19 個別ページ表示

2007年04月05日
 ■ 久住 有生  大使公邸を塗る

3才から鏝を握る若くしてカリスマ左官 「久住 有生」 氏の現場に
お邪魔しました。

久住有生(くすみなおき)氏は先日TBSテレビ放映の情熱大陸で、
左官の技を全国に知らしめたスーパー左官で、
そしてサーフィンをこよなく愛するサーファー左官です。

東京五反田にあるインドネシア大使公邸の大規模な改修工事です。
内装のほぼ全面が塗り壁仕上げです。
館内を案内して頂きましたが2部屋を除くすべてが白い漆喰壁で、
目の覚めるような綺麗な仕上がりです。

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そしてその2部屋は有生氏オリジナルの究極の壁なんです!

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中に入ると思わず 小さな声でワァォ〜!
(皆さん真剣勝負で作業中、本当は大声で叫びたかったのを我慢しました)

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有生さんが塗ってる!
鏝をクルッと回して、やっぱりカッコイイな〜!!

「南蛮押さえ」・・・何て綺麗な壁なんだろう。

冷静沈着な仕事場で一人でハイになってる私でした。


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やや赤みかかった黄土と石灰、硅砂、角叉のりを混ぜた仕上げ土です。

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うっ写ってる・・・。
ここまで仕上げるのにどれほど時間をかけたのでしょうか?
見ている間も手を休める事無く鏝で押さえ込んでいます。

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こんな見事な土壁はなかなか見る事は出来ません。

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そしてこちらは凄い大津磨きの部屋でご覧の通り艶々です。
窓やシャンデリアが写っています。
表面良く見ると模様が・・・。
どんな技を使ったのか聞くと、
サーフィンワックス スペシャル仕上げ??

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壁の下地にサーフィン用のワックスを塗り込み凸凹を出し、
その上から鏝で磨きます。
黒地の磨きかべの中に凸っと茶色の模様がアクセントになっている、
今までに見た事の無い仕上げです。
こんな事が出来るのかと関心するばかり。
ただ光っているのではなく重厚な輝きを見せる壁です。
また新しい左官壁の発見でした。

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任せられてこの様な素晴らしい壁が塗れるなんて、
左官冥利に尽きるのだろうなって思います。
有生さんはとても楽しんで仕事をするんですね。
その姿からは技に裏付けされた自信とオーラが滲み出ています。
それでいて若いのにとても温厚な人柄です。
これだけの人なのに実に謙虚なんです。
ファンと仕事が多いのも納得のカッコ良さ!

4月後半からフランスへ40日ほど出張だそうです。
世界を駆け回る本当に忙しいカリスマ左官です。
気を付けて行って来て下さい。
お土産・・・話待ってます。

有生親方、スタッフの皆さんありがとうございました。

投稿時間 : 09:39 個別ページ表示

2007年04月02日
 ■ 榎本新吉  囲炉裏塗り

その囲炉裏を持つ家は浅草にある田舎屋造りの純和風建築です。
約50年の歳月が経ったとは思えないほど綺麗で趣のある家です。
壁と囲炉裏は若い時の榎本氏の手によるもので、その技の素晴らしさには
言葉を失います。
以来、お施主様のお声掛けで榎本氏が塗続けている田舎屋です。

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3月28日 桜の花が5〜6分咲きのとき榎本氏が囲炉裏の塗り替えをすると
聞きお邪魔しました。
榎本さんが塗る姿を拝見するのは久し振りです。
嬉しくてとても心が弾み浅草へ小走りに向かったのでした。

現場に着くと下塗りが締まり、丁度上塗りが始まろうとしていました。
勝又左官様(右)と河西左官様(左)もお見えになっています。

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やってるやってる!榎本さんが塗り付けています。

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色鮮やかな稲荷山黄土仕上げです。
秘蔵のトロリとした仕上げ黄土を少しずつ鏝板に取り丁寧に塗り付けます。
程良く締まった下塗りに仕上げ土をしっかりと塗り付けると、
かすかに鏝に擦れるみじん砂の音がサラサラと聞こえます。
とても心地良い音です。

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天端から丸い面の部分を通して床の方へ一連の動作で何回も
塗り付け押さえます。
まるで女性のお化粧のように?
いやそれ以上にやさしく!

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丁寧に丁寧に塗り付ける姿は、しなやかな舞いのような動きに見えます。

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そう言えば以前、榎本さんに日本舞踊のどこを見るか教わった事を思い出しました。
腰や体中心の動きが完成されれば手先の動きも生きてくると。
まさにその言葉通りに体を使って塗ってます。

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えっ榎本さん、あまりにも集中し過ぎて中に落ちないで下さい!!

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細かい部分をとても柔らかい使い込んだ本焼トメサラエで仕上げます。

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伝家の宝刀たちです。
炉や囲炉裏を塗る時に使う専用の鏝です。
小さい物は5儖未任箸討皺聴Δご兇犬任后
榎本さんにとって子供達みたいな鏝なのです。

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ひとたび鏝を持てば真剣な表情になります。

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刀は握らせない方がよいかも・・・怖ぁ〜。

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と、次の瞬間 「これ、高っけぇーんだぞ〜!」
お茶目な笑顔で周囲の緊張が壊れます(笑)

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「何年生まれ?」 と突然聞かれました。
○○年生まれですと答えると、「この鏝は2才年上だ」と言われました。え〜っ!
「こっちは少し年下だな」 鏝表の表情が良いですね。
見事な減り方で両脇の当たり部分の色が変わっています。
思わず写真を撮っちゃいました。

握ってみると不思議なくらいしっくりと来ます。
長年榎本さんによってこなされた性質は凄く繊細な柔らかさを持っています。
しかし柔らかくても塗り付ける土を逃がさずに捕まえて塗れる名器だそうです。

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愛弟子の河西さんも親方譲りの真剣な眼差しで鏝をチェックします。

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高度な技術で仕上げをする勝又さんです。
わずかなムラも見逃しません。

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信じられない程の綺麗な仕上がりに榎本さんの 「上等だね」
が出ました。

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納得の仕上がりにホッとした表情の勝又さんです。

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「何だか分かるかい?」
「何で来るの?」
「ほーら、いっぱいひっかかった!」
この笑顔で言われたらたまりません。
榎本さんの奥深く優しい人柄にただただ浸るばかりです。

食べる事でしか至福を感じなかった私(反省)ですが!?
左官の技を拝見して身震いするほど強烈な至福を感じる事が出来ました。

まるで夢の中に居たような田舎屋の世界でした。
お施主様、榎本様、皆様、見学させて頂きありがとうございました。
材料屋として益々精進致しますので今後ともご指導よろしくお願い致します。

投稿時間 : 14:30 個別ページ表示