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2009年04月30日
 ■ 小沼充氏、山本忠和氏の大津磨き

第6回 漆喰・土壁 技術講習会 好評受付中
5月24日(日)開催 富沢建材株式会社
詳しくは「富沢建材ホームページ 新着情報」 をご覧下さい。
ゲストに、久住章氏、植田俊彦氏、松木憲司氏、登場!

4月29日(水)春爛漫の日の出来事
講習会で講師をお願いしている、小沼充氏と山本忠和氏に、
打ち合わせを兼ねて大津磨きの施工をお願いしました。
場所は以前にご紹介した、京都上鳥羽 山本工業所様の左官基地、
事務所兼アトリエ&倉庫です。

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「おはようございます」 と中へ入ると何とそこには、
久住章氏、植田俊彦氏、松木憲司氏が
お見えになっているではありませんか!
わざわざ打ち合わせを見に来てくださいました。

そして、講習会当日も皆さんお越し頂けるそうです。
感激です。

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両者(手前 小沼氏、奥 山本氏)材料の仕込みを確認して早速、灰土の塗り付け開始です。
講習会当日の状況を想定し、アドバイザー3氏の意見も伺いながら
施工を進めていきます。

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開始直後から、それはそれは土の話、スサ、のり、鏝、etc・・・
左官情報の宝箱状態で大盛り上がりです。

その中、真剣に引き土を塗り広げ押えに掛かる小沼氏。

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鏝表に神経を集中してじっくりと押え込む山本氏です。

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両者の鏝捌きに一時も目が放せません。
水引のタイミングに大きく左右される大津磨きは何度見ても飽きない、
左官壁の中でも特に際立った仕上げ技だと思います。

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どうですか、この大津壁の美しさ!
山本工業所のアトリエが更に魅力的になりました。

お陰さまで弊社講習会の準備もだいぶ進んで参りました。
本番では皆様と一緒に大津磨きの世界を楽しみたいと思っております。

まだ人数の余裕がございますので、奮ってのご参加をお待ち申し上げております。


投稿時間 : 18:17 個別ページ表示

2009年04月25日
 ■ 吉村弘 モルタルマジック 擬木の世界

第6回 漆喰・土壁 技術講習会 好評受付中
5月24日(日)開催 富沢建材株式会社
詳しくは「富沢建材ホームページ 新着情報」 をご覧下さい。

吉村弘氏 吉村興業株式会社 
モルタルマジック 究極の擬木・擬岩の世界にご案内します。

吉村興業と言えば全国左官技能競技大会で3名の日本一を
出し、全国の美術館、博物館、重要文化財の復元などで
高度な技術を余すところなく発揮し続ける超エキスパート集団です。
代表の吉村弘氏の類まれな技術とセンスを、ご長男の吉村誠氏を
はじめとする吉村興業の皆さんが引き継ぎ多方面で活躍されています。

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その中の一つの作品に、中野 沼袋にある吉村氏が施工した
和食処「田能久」さんがあります。
どんな作品かわくわくしながらお尋ねしました。

おっと いきなり入口から迫力の擬岩で驚かされます。
いやー 良く出来てますね本当に!

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そして店内へ入れば更に驚きの擬木の世界が広がっています。

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良く見ると ええっ これが本当にモルタルで出来ているの!?
と、言いたくなる見事な仕上がりです。

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どうしてこんな事が出来るのか?

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本当に細かいところまで実に繊細に出来ています。
この質感を表現出来るのは、本物を見る目と芸術的センスを
持ち合わせて初めて可能な技だと思います。
これをあっという間に短時間で仕上げるそうです。

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どのパーツを見てもモルタルとは思えない仕上がりです。
原木の表情とは打って変って、板目の出来映えも素晴らしいです。
擬木? と、あっけに取られて暫くの間見入ってしまいました。

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「田能久」 さんの美味しいお料理と、こだわりの焼酎をいただきながら、
左官の技や、思い出話に花を咲かせる吉村弘氏と
月刊左官の編集長 小林澄夫氏です。
お付き合いの永いご両人のお話を伺っていると、まるで左官の美しさ繊細さを
デュエットで歌い合う詩人のように聞こえます。
そして、魅力溢れる左官の世界へ招いてくれます。

左官と焼酎で気持ち良く酔った夜・・・
また新たに、左官の心意気と奥深さが心にズシリと浸みたのでした。

吉村弘様 小林編集長様 大変勉強になりました。
ありがとうございました。

投稿時間 : 12:54 個別ページ表示

2009年04月16日
 ■ 富沢建材 第6回 漆喰・土壁 技術講習会のご案内

第6回 漆喰・土壁 技術講習会 好評受付中
5月24日(日)開催 富沢建材株式会社
詳しくは「富沢建材ホームページ 新着情報」 をご覧下さい。

大津磨きの素晴らしさを皆様に見ていただきたくて企画しました。

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左官が表現する仕上げの中で、最高と言われるのが大津磨きです。
壁としての大津磨きは、輝きの中にも土の優しさが表れています。

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床の磨きは強さの中にも、やはり心地良さが感じ取れます。
足袋や素足で歩く感触は実に爽やかです。

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榎本新吉氏が生みだした現代大津は、どんなオブジェでも無限の表現を
可能にするこれからの技法です。

何れも考え抜かれた左官が表現する究極の技です。

今回の講習会でそのテクニックとこれからの左官の可能性を
皆さんとご一緒に考えてみたいと思います。
左官の新時代の幕開けになるかもしれません。

まだまだ、ご参加いただけます。
皆様のお越しをお待ちしております。

詳しくはこちら

投稿時間 : 18:25 個別ページ表示

2009年04月09日
 ■ 小沼 充(忍者左官) 紙スサ教室

第6回 漆喰・土壁 技術講習会 好評受付中
5月24日(日)開催 富沢建材株式会社
詳しくは「富沢建材ホームページ 新着情報」 をご覧下さい。

大津磨き、現代大津のエキスパートで、榎本新吉氏の愛弟子 小沼充氏、  
人呼んで忍者左官がお贈りするお料理教室みたいな?
紙スサのほぐし技教室です。

先ずは紙スサについて、今回の逸品は 「雁皮」 がんぴ という、
ジンチョウゲ科の落葉低木で自然に自生する植物で作った紙スサです。
雁皮は生育が遅く栽培が難しいので山地に野生しているものを採取しています。
その繊維は細くて非常に強く、紙の王様として高級和紙に使用されています。

その雁皮を以前より使いこなす小沼氏に大津磨き用の
引き土に入れる為の紙スサの戻し方をご指導いただきました。

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トレードマークの鉢巻姿で鏝では無く、
ハサミを持って雁皮を切り出しました。

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土1圓紡个靴憧臠蕋隠g(1枚)の配合です。
キッチリと軽量します。

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これを綺麗な水の中へ入れます。

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紙質が良いので沈んでいく様子がとても綺麗です。

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それを笑顔でかき混ぜる小沼氏です。
でもこの表情はイタズラを企んでいます・・・
何かが  あると思います!
このような時は気を付けなければなりませんよ皆さん!!

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話は戻りますが、充分に水が浸み込んでから、

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それをザルに空けます。

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水を切り一塊りにまとめてから、掌で握り適度な水分が残るように
再度軽く水を絞ります。

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それを濡らした木の板にのせ木小刀で端から叩きほぐしていきます。

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慣れた手付きでリズム感良く叩きます。
簡単なようですが、どうしてどうしてテクニックが必要とか。

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徐々に繊維がほぐれていくのが分かるような気がします。

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そして、それをくるりと巻いて、

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また、水の中に入れ泳がせます。
その泳がせ方も手の動きを見ていると独特の作法ですね。

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再度ザルに空けます。

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それを束ねてまた叩く。
これを繰り返します。

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その後、3回目を終え水に泳がすと、

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どうですか、先程の時よりかなりほぐれて殆ど繊維が分散しているのが
分かりますね。

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今度は静かにザルに空けて、

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ゆっくり水を切ります。
乱暴に振ったり、手で触ったりすると折角ほぐされた繊維が
絡まってしまうそうです。
とてもデリケートなんですね。
そして、ゴミには絶対注意!
全てがパーになります。

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手を使わずゆるりと回しながらまとめ、
いよいよ土の配合になります。

ここまで10gの雁皮をほぐすのに、慣れた小沼氏で3回位ですが、
慣れない内は最低5〜6回は行う必要があるそうです。
大変な手間ですね。

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規定量の清水に雁皮紙スサを入れ分散させます。

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次に、色土をかき混ぜながら混入し、

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その後直ぐに白土を入れます。

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これで引き土の完成です。
一週間ほど寝かすと丁度良くなるそうで、これであの大津磨きが仕上がるのですね。

紙スサの種類によってはほぐしにくい物もあるそうですが、この雁皮紙スサは
ほぐし易いように製造段階で注文を付けているそうです。

このように、全てに小沼氏の徹底したこだわりの目を持って厳選された材料が混ざり合う時、
それぞれの素材の良さが何倍にもなって生かされ壁になって息衝くのです。

イタズラ好きな氏ですが(笑)、いや〜本当に勉強してますね。
それプラス、氏の経験に裏付けられた技に更に左官の奥深さを学びました。
ありがとうございました。

5月24日(土) いよいよ 小沼氏、山本氏の
大津磨きの講習会が開催されます。
その究極のこだわりを充分にご覧頂きたいと思います。
皆様のご参加をお待ち申し上げております。

好評受付中です。

投稿時間 : 15:47 個別ページ表示