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2009年04月25日

 ■ 吉村弘 モルタルマジック 擬木の世界

第6回 漆喰・土壁 技術講習会 好評受付中
5月24日(日)開催 富沢建材株式会社
詳しくは「富沢建材ホームページ 新着情報」 をご覧下さい。

吉村弘氏 吉村興業株式会社 
モルタルマジック 究極の擬木・擬岩の世界にご案内します。

吉村興業と言えば全国左官技能競技大会で3名の日本一を
出し、全国の美術館、博物館、重要文化財の復元などで
高度な技術を余すところなく発揮し続ける超エキスパート集団です。
代表の吉村弘氏の類まれな技術とセンスを、ご長男の吉村誠氏を
はじめとする吉村興業の皆さんが引き継ぎ多方面で活躍されています。

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その中の一つの作品に、中野 沼袋にある吉村氏が施工した
和食処「田能久」さんがあります。
どんな作品かわくわくしながらお尋ねしました。

おっと いきなり入口から迫力の擬岩で驚かされます。
いやー 良く出来てますね本当に!

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そして店内へ入れば更に驚きの擬木の世界が広がっています。

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良く見ると ええっ これが本当にモルタルで出来ているの!?
と、言いたくなる見事な仕上がりです。

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どうしてこんな事が出来るのか?

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本当に細かいところまで実に繊細に出来ています。
この質感を表現出来るのは、本物を見る目と芸術的センスを
持ち合わせて初めて可能な技だと思います。
これをあっという間に短時間で仕上げるそうです。

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どのパーツを見てもモルタルとは思えない仕上がりです。
原木の表情とは打って変って、板目の出来映えも素晴らしいです。
擬木? と、あっけに取られて暫くの間見入ってしまいました。

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「田能久」 さんの美味しいお料理と、こだわりの焼酎をいただきながら、
左官の技や、思い出話に花を咲かせる吉村弘氏と
月刊左官の編集長 小林澄夫氏です。
お付き合いの永いご両人のお話を伺っていると、まるで左官の美しさ繊細さを
デュエットで歌い合う詩人のように聞こえます。
そして、魅力溢れる左官の世界へ招いてくれます。

左官と焼酎で気持ち良く酔った夜・・・
また新たに、左官の心意気と奥深さが心にズシリと浸みたのでした。

吉村弘様 小林編集長様 大変勉強になりました。
ありがとうございました。

投稿者 Tomizawa : 2009年04月25日 12:54