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2008年02月20日
 ■ イナバ物置 勉強会 2008

2月7日(木) イナバ物置柏工場で、(株)イナバ製作所様と群峰工業(株)様の
合同勉強会が開催されました。

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昨年同様に、設備の整った素晴らしい会場で1日スケジュールびっしりの
勉強会です。

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内容は、製品説明・工場見学・イナバ物置スタッフによる
分かり易い販売方法の寸劇・物置組立競争のアトラクション・
恒例の100人乗って記念撮影・販売促進の提案と盛り沢山でした。

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最初に雪の積もる中庭に出て何をするのかと見ていると、

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ああぁぁぁ!

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イナバ製作所の悪い社員?が出て来て、いきなり物置を倒してしましました。
             ↓
       (本当は優秀な社員)

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100人乗っかるだけでは飽き足らず、転倒しても壊れませんと楽しそうに
やっていました。
なるほど、起こしてみると扉が外れたり全体が歪んだりする事も無く
構造自体しっかりしている事が証明されました。

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展示ブースでは大勢の人の目を引く新しい提案がディスプレイされています。

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バイク好きには注目の、バイク保管庫の展示です。
愛車を盗難やいたずらから守るだけでなく、楽しめる空間を
提案している事に新しい方向性が感じられました。

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さて、お楽しみアトラクション 物置組立競争です。

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スタッフによるルールの説明です。

イナバ物置組立チャンピオンの虎谷氏1人に対し、6人1チームの数組が挑戦します。

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スタート前の準備運動をする虎谷氏です。
余裕を感じる後ろ姿ですね。

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いよいよストップウォッチスタート!

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虎谷氏のスーパーテクニックを追いかけます。

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ここまでは6人チームの方が早いのですが・・・

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ここからペースが上がってきます。

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手足、膝、肘、口、使えるものは全部使って早い早い!!
インパクトドライバーの扱い方は必見です。
口にくわえたビスを瞬時に締め付ける様子は、
まるでインパクトドライバーが喜んで尻尾を振って
遊んでいる様に見えます。

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扉をセットして完成!

「13分23秒」 素晴らしいタイムです。

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でも虎谷氏、今一つ納得がいかないのか、
この三本指は何を意味するのでしょうか?
きっと、あと3分は縮められると思っているに違いありません。

額には、きらりと美しい汗が光っていました。

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話は変わりますが、こだわりの昼食です。
イナバ製作所柏工場専属のシェフが腕を奮って調理するお料理は、
まいう〜 (うまい) の一言。

もしかして、工場の皆さん毎日この様な昼食を食べているのかなぁ?
だから素晴らしい物置が作れる訳ですね!

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そして、またまたサプライズ。

今回のお土産は、名店 「桂新堂」 の素材と味ににこだわる、
美味求真の 「えびせんべい」 です。

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社に帰り早速袋を開けてみると、
あら驚き・・・。

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やられた〜
ここまでやるかの嬉しい驚きの えびせんべい です。

100枚食べても大丈夫!!!

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弊社のイナバ物置の展示です。
昨年の講習会でご指導を頂いた事を生かし、明るいイメージで
上手く展示が出来ないかと、群峰工業 杉本様、
イナバ製作所 虎谷様にご相談させて頂きました。
その結果、狭いスペースに、タイプ、サイズ、カラーを出来るだけ多く
表現する為に、斜めに重ねて展示する事にしました。

お陰さまで販売台数は上向きです(嬉)
杉本様、虎谷様に感謝感謝です。

今年もとても充実した勉強会でした。
柏工場の素晴らしい環境と設備の中で学べた事と、
何より群峰工業様、イナバ製作所社員の皆様の、
誠意と熱意がとても感じられる内容でした。
こうやってセールスするんだと教えて頂きました。
勿論、100人乗っても大丈夫の記念写真も楽しみです。

いつか本当の100人乗っても大丈夫に参加するぞ! 
(その本当の意味はお目に掛った時にお教えしましょう)

イナバ製作所の創業者が残した、物作り精神が生きづく最高の
勉強会でした。

ありがとうございました。

投稿時間 : 10:06 個別ページ表示

2008年02月14日
 ■ 月刊さかん 創刊を祝う会 開催案内

1968年から40年、左官や左官職人と接してきた 小林澄夫 氏が、
「壁と壁の未来のために」編集長としてあらためて責任編集する
月刊さかん」 が、2008年3月誕生します。

その先駆けとして、今後の左官・塗り壁の発展の為 
「月刊さかん」 創刊を祝う会が開催される運びとなりました。

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塗り壁の文化的価値を社会に向けて積極的に発信する
左官のドキュメント、待ち望んでいた左官専門誌の創刊です。
左官の未来の為、「月刊さかん」 を応援して行きたいと思います。

左官様、工務店様、設計事務所様、建材メーカー様や建材店様、お施主様、
すべての左官・塗り壁に関わる多くの皆様に是非ご参加頂きたく
ご案内申し上げます。

詳しくは、
日本建築仕上学会事務局 03 3798 4921 
もしくは弊社 03 3362 7774 までお問い合わせ下さい。

投稿時間 : 12:10 個別ページ表示

2008年02月08日
 ■ 久住 章 土壁 掻き落とし仕上

久住 章氏の東京中目黒で施工された土壁掻き落としの現場に
お邪魔してきました。

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やってるやってる、中目黒駅からほど近い現場は、
通行人も思わず足を止める注目の世界です。

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完成間近の現場では久住親方も大忙しで作業されていました。

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それにしても美しい掻き落としです。

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細かい所まで実に見事な仕上がりで、手仕事の素晴らしさに
目を奪われます。

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作業の邪魔にならない様にしながら、舐めるが如く全ての壁を
見て回ります。
それにしても見事なラインです。
久住親方曰く、キッチリし過ぎてもいけないそうです。

皆さん、ひたすらカキカキしています。

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感じの出ていない部分に土を塗り直し細かい調整をして行きます。
熟練の感覚と技がモノを言う時です。

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島根県の名工 品川左官 品川 博氏です。
墨を打ったラインを、くり鏝でえぐっていきます。

品川さんは、先日2月3日NHK総合テレビ 「いよっ 日本一!」 で
オンエアーされた 「職人日本一 島根県」 で、トップバッター
として出演されました。
それはそれは見事な品川氏の作品が紹介され、多くの人に
感動を与えた心に残る番組でした。
弊社にも 「蟻」 の作品を展示させて頂いてます。

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この日は多くの左官さんが助っ人で参加されていました。

小沼左官 小沼 充氏です。
小沼氏は久住親方とニューヨークで一緒に仕事をした仲で、
息の合った作業振りは見ていてさすがだなと思える身のこなしです。

昼間はそこそこマジメなんだなぁ・・・。

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仕上げ面の処理を施す、田中氏、上野氏です。
超ベテランの腕の見せ所です。

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長田左官工業 長田氏です。
若手の代表格で全国神出鬼没の熱心さと丁寧さが伝わってくる、
根っからの左官職人です。

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山口工芸舎 山口氏です。
技術もさることながら、左官的塾で左官の広報にもご尽力されている
プレゼン ワークマンです。

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久住親方の作業場は、笑いが絶えません。
真剣で、やっている事が凄いのに、いつも笑顔で周りを笑わせます。
ややもすると緊張の連続になりがちな空気を、親方心でほぐして
くれているのでしょう。
だから良い壁が出来上がって行くのですね。

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品川氏は正月明け早々に久住氏と台湾の現場へ行きっきりで、
帰国後もそのままこの現場で施工に関わっておられるそうです。
台湾の現場は先程のテレビでもやっていました。
本当にご多忙な品川氏です。

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オオッ 室内の仕上がった壁です。

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ライトに照らされて浮かび上がる表情は、呼吸しているのが
分かる生きている壁です。

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この壁がどれだけの人を喜ばせ、癒していくのでしょうか。
玄関から室内まで行き渡るこの空気、さぞ贅沢な時間を
演出する事でしょう。

頬ずりしたくなる様なその風合いを生み出した久住氏の
類い希な感性に万歳です。

良いモノを見る事は、本当に大事な事ですね。
また一歩前進出来た気がします。

久住親方、皆様、ありがとうございました。

投稿時間 : 16:46 個別ページ表示

2008年02月04日
 ■ 佐藤 ひろゆき氏 ご来店

皆様ご存知、京都の左官の伝道師、左官知恵袋
佐藤左官工業所 佐藤ひろゆき氏がご来店下さいました。

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ご多忙にも拘わらずお越し頂き感激です。
早速弊社を見て下さり、沢山のアドバイスを頂戴しました。

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自然素材の塗り壁展示室では作品を見て、その出来映えに
評価を頂きました。
これからの塗り壁の発展の為に、展示室の重要性を強調され
より多くの方に分かり易くご案内出来る建材店作りの為にご指導
下さいました。

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その知識の豊富さで土壁の仕上げから、その補修の方法、
その他、土以外でもセメント系掻き落とし仕上げの補修など、
様々なテクニックを教えて下さいました。

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作品を見て、
「これは三寸五分の水鏝で押さえてありますね。
左から押さえてきて、最後はここで納めてある。」
と、それぞれの仕上げの鏝運びまで分析する姿からは
左官を知り尽くした男のオーラが湧き出ています。

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佐藤氏が執筆された左官の伝統工法のバイブル、
土壁・左官の仕事と技術」 です。

著 者  佐藤嘉一郎
      佐藤ひろゆき
出版社 学芸出版社
定 価  1800円+税 

弊社でも販売しているこの本は、
読めば読むほど左官の奥深さと技術の素晴らしさを知り
感激すると同時に、伝統工法の実用書として大活躍です。
手元に必ず置いておきたい一冊ですね。

今回佐藤氏にお会い出来て驚いた事は、伝統工法の
伝道師である氏が、実は最新の工法も熟知され、
その補修方法までも対応されておられる事です。

文化財の補修工事を請け負いながら、現在の工法にも
常に探求心を忘れず、精力的に左官仕事をこなす一方、
京都工芸繊維大学伝統みらい研究センター特認教授を務め、
左官の広報にも尽力される佐藤氏に敬服の念を抱かずに
いられません。

お忙しい中お越し頂きまして本当にありがとうございました。
今後もご指導のほどよろしくお願い致します。

投稿時間 : 17:37 個別ページ表示