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2006年10月30日
 ■ 漆喰・土壁 技術講習会  第1回 土佐漆喰編

平成18年10月29日(日) 第1回 漆喰・土壁 技術講習会 開催 

ついに、その日が来ました。 天気予報は雨・・・。
でもこの日を待っていました。心は秋晴れです。

ところがなんと、石灰と土の神様がお天気にしてくれました!

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実は受付時間までドタバタ状態でしたが、何とか間に合いました。
開催までの準備には多くの方々にお手伝いを頂きました。
8月より講師の久保田様、有岡様、濱田様に的確なご指示を頂きながら、
東京都左官職組合連合会 平成会の皆様に何日も講習用の下地作りをして頂き、
前日28日には朝早くから夜まで、会場の設営に知恵と汗を振り絞って下さいました。
田中石灰工業様にもいろいろなアドバイスやご協賛を頂きました。
そして、弊社社員は講習会の成功に向けて、一丸となって頑張ってくれました。
ここまで来れたのは皆様のお陰です。ありがとうございました。

さあ、皆さんお見えになってます。土佐漆喰講習の始まり始まり!

☆注意 今回は写真が多いので覚悟して見て下さい。

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8時半より受け付け開始。明け方までの雨でまだ足下はびしょ濡れです。

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平成会の皆さんにも受付をお手伝い頂きました。

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講習会が始まる直前です。
130名のご参加を頂きました。

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最初に高知県から来て頂いた講師の久保田様、有岡様、濱田様をご紹介させて頂きました。
久保田様は土佐漆喰伝統工法で、現代の名工を受けておられ、さらに建築学会文化賞、昨年は黄綬褒章も叙勲されております。
その卓越された技術は一番弟子の有岡様が確実に引き継いでおられます。
いつ見ても見事な鏝さばきは、全国の現場や講習会で人の心を魅了し続けています。
濱田様はアドバイザーとして全国を回り、漆喰の普及に大きく寄与されています。
その知識と経験は建材業界全体の大きな財産です。

土佐漆喰講習会を企画するにあたり、ご相談申し上げたところ快く講師をお引き受け頂きました。本当に夢の様なお話でした。

ご紹介の後、濱田様の材料についての説明がありました。
石灰石の性質から焼成方法、土佐漆喰製造工程、性質等、写真パネルを見ながら詳しく解説して頂きました。
引き続き、久保田様、有岡様の実技の講習に入り、本場高知の磨き、見切り立て、砂漆喰の工法をご指導頂きました。
時々理解出来ない土佐弁もありましたが、その迫力に皆様終始圧倒された様子でした。

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10時ごろから皆さん一斉に塗り付け開始です。
待ってましたとばかり活気溢れた会場に大変身!

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女性陣も笑顔で・・・いや、壁に向かうと真剣な表情に。

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皆さん楽んで頂き明るい講習会で、こちらも嬉しくなってしまいました。
この頃から明るい日差しが出て来ました。
この笑顔のお陰でしょうか。

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スタジオ・ジブリのフレスコ画作者、大野彩先生です。
先生、お見事な鏝さばきでしたよ!

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いよいよ最終仕上げの段階で、磨きのノロ作りです。
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鏝でしごこうとすると、すかさず土佐弁で「しごいたらいかん」と声が飛びます。
ワラが混じらないようにします。

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有岡さんです。
湿気を取るため新聞紙を貼り付け鏝で押さえます。

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鏝の動きを追っているうちに、気が付くとひかり始めました。感激!

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見切り立ての指導です。
見切り立てとは鎧仕上げの事で、水切りの仕様です。

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この様に定木を使って段を付けます。
際鏝を使って巧みな技で型どっていきます。

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平成会の細井様にタナクリーム(生石灰クリーム)の磨きの講習もお願いしました。
薄塗対応ではありますが、やはり下塗りをしっかりする事を強調して頂きました。

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裏方でお骨折り頂いた平成会の皆様です。
本当に大変でした。お気の毒に弊社の社員と思われ、こき使われた方もいたとか?

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ここでちょっと独り言。  この写真は、当日の午前3時ごろです。
下地の乾きが今一つだったので、ビールを飲みながら扇風機とドライヤーで乾かしていたのは・・・ナイショです。

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三木市から鏝鍛冶の五百蔵製作所様に来て頂きました。

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東京のこだわり鏝屋さん、金広様にも来て頂きました。

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素晴らしい鏝が並びました。
本日特別価格と言うことで沢山の皆様にご利用頂きました。

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その場で今使っている鏝も即調整! 具合を聞きながら微妙な所を直してくれます。
鏝も奥が深い凄い世界です。

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狭土秀平様も磨き鏝を手に取って、その出来映えに感心されていました。

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榎本新吉様の居るところには人が集まります。
辛口のトークに皆さんシビレるのでしょう。

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漆喰押さえ鏝の作者、品川博様も来て下さいました。
なんと鏝で作った蟻の作品を頂戴しました。
大野先生もそれを見て感激されていました。
今にも動き出しそうな凄い作品です。弊社でご覧下さい。

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狭土様とツーショット。
右のお嬢様は狭土様のテレビ、NHKのプロフェッショナルを見て左官になりたくなって、小松工業所様に見習いに入って頑張っているそうです。
この様にいろいろな方の出会いの場になった事は、とてもありがたい事です。

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加藤信吾様と大野彩先生とご対面。
久保田様の笑顔は最高です。

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榎本様と左官教室編集長小林様が、アメリカから日本の建築を勉強に来ているエミリーさんに特別講習会? ご両人ニコニコでした。

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そして、無事終了。
お陰様でとても盛り上がった講習会でした。
片付けの時は、今やっていた事が嘘の様に静かな寂しい様な倉庫に変わりました。

久保田様、有岡様、濱田様、田中石灰工業様、平成会の皆様、本当にお世話になりました。
お陰様でどうにか開催出来、また無事に終了する事が出来ました。
これも、皆様のご協力が有ったからこそと感謝申しあげます。
今後も引き続きご指導頂きます様よろしくお願い致します。

そして、ご参加頂きました皆様、その熱心さに心を打たれました。
盛り上げて頂き誠にありがとうございました。
今回の講習が少しでも今後のお仕事にお役に立てれば幸いです。
また、企画しますので是非ご参加頂きますようお願いいたします。

弊社社員の皆様お疲れさまでした。
家族にも感謝です。

次の日の朝、榎本新吉様から電話を頂きました。
「良かったな!」 の一言・・・涙が出そうになりました。

追伸 ソムリエとして調子にのって 漆喰・土壁カフェ  検討中♥

投稿時間 : 20:34 個別ページ表示

2006年10月24日
 ■ 土佐漆喰講習会準備

いよいよ5日後に迫った土佐漆喰講習会(11月29日 日曜日)の準備の様子をお知らせします。

9月16日(土)朝から平成会の小沼様、木村様、山口様に来て頂き一回目の下塗りをお願いしました。

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2ヶ月前から作り始めた受講者用の塗り付け板です。(900弌滷僑娃悪弌
仕事の合間を見て手作りしました。出来ても一日に6〜7枚がやっとでしたが何とか下塗り作業までに間に合いました。10丱灰鵐僖佑縫薀好棔璽匹鯏修蟾腓錣,縁に大阪定木をビス止めした物を50枚用意しました。
先生用は、プロにお願いをしてタモの木を使って作って頂きました。

実に建材店らしいバックの写真です!

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まずは、隅出しです。一枚一枚丁寧に講師久保田様と、漆喰アドバイザー濱田様からの指示に従い塗厚を決めていきます。

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最初の下塗り材は吉野石膏のBドライです。8个療標指定です。
塗り壁の仕上がりの善し悪しは下塗り有っての技、この段階からきっちりと拘りの仕事をして下さいました。

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50枚の塗り付けですが、チリ際の処理も丁寧にして頂き時間を掛けて綺麗な下塗が出来ました。
平成会のリーダー、小沼様です。

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10月1日(日) 2回目の下塗りでハンダ塗をお願いしました。
メンバーは、平成会の木村様、諸岡様親子、山口様です。 
ハンダの配合は基本的に 純ねり1袋+中塗りハンダ1袋+砂7肇丱吋庁院ィ鞠奸椒錺虍沼沺,任后

純ねりは、高知県の田中石灰工業の伝統材料で石灰と発酵させたワラだけを混ぜ合わせた糊を入れていない漆喰材です。

充分に練り合わせたハンダは配合の塩梅を見ながら塗りやすく調整されます。

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塗り付け開始。 木村左官工業所の木村様の鏝さばきはテレビ(タモリクラブ)でも大活躍! 
大好評!! タモリ達を唸らせました。

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年期の入った仕上がりは諸岡左官の諸岡様です。そっくりな仲良し親子でお手伝い頂きました。

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何事も一生懸命な、山口巧芸社の山口様です。外資系石油会社から左官に転職された志の熱い方です。

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ハンダまで塗り上げた講習板は大変重く、乾燥させるのも時間が掛かり通風にも気を使いました。

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10月21日(土) 3回目の下塗りで砂漆喰の塗り付けを行いました。
平成会、小沼様、木村様、河西様、細井様、小宮様にお願いしました。
砂漆喰の配合は 純ねり1袋+砂7肇丱吋庁嫁奸楙況でワラ少量 です。
やはり配合の塩梅は若干の調整が必要の様です。

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実はちり際に隙が出て来たので、急遽チリトンボを打つ事になりました。
打って頂いているのはバンダナの似合う河西様です。

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50枚分のチリトンボを打ち付けるのは大変でした。神経を使う細かい仕事です。

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トンボを打ち終わった板から塗り付け開始です。その鏝さばきは後程続編でお見せします。

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若い小宮さんに、小沼さんが鏝の扱い方を伝授! こんな素晴らしい光景が度々見られました。
SAKAN愛です♥ 

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塗り付けの一部を露出させた講習板です。

この日も朝から夜まで長い時間お世話になりました。
平成会の皆様、本当にありがとうございます。

続く・・・。

投稿時間 : 12:28 個別ページ表示

2006年10月18日
 ■ ドイツ・スイス エコバウ建築ツアー

第10回 ドイツ・スイス エコバウ建築ツアー 2006    主催 イケダコーポレーション様

「出かけよう 未来がみえる旅」 に参加させて頂きました。10月8日〜16日までの9日間でとても充実した中身の濃い視察研修旅行でした。

イケダコーポレーション池田社長様、加藤様、常本様、尾上様、大変お世話になりました。
ケーニッヒ先生、リサ様、泉先生、グリム様、ご指導ありがとうございました。

今までに経験した事のないハードスケジュールの中、ドイツ・スイスの色々な物件を見て建築に対する考え方や法律の在り方を勉強出来たと思います。同時に政治家が良く働く国なのでしょうか・・・その環境が羨ましくもありました。そして、ご一緒して頂いた皆さんありがとうございました。熱心な設計や建築家の方々の中で建材屋の私としては見る物聞く物多いに刺激になりました。私共にとってこの様な勉強の機会は滅多に無く仲間に入れて頂き幸せな事と感謝しております。皆さん、最高です!本当に楽しく勉強出来ました!! ダンケシェ〜ン

と言う訳で、まずは最高な皆様の研修振りをご紹介します。

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着陸前のミュンヘン上空です。

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翌日の朝、ホテルの部屋で天気を確認します。ドイツは全国的に晴れ〜です。よっしゃー!

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全員集合3連発です。

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スイスの建築家、ミューラー氏のご自宅で。 内外壁はスイスウォールです。
目の前のブドウ畑が良い感じで住んでみたい一軒でした。

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エコ団地ヴァルムビュールの前です。

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身障者の為の作業場が140部屋と事務室が40部屋あるソーラーバウの大きなエコ施設です。

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作業されている皆さんは真剣に、しかし楽しそうに取り組んでいました。

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説明を聞く皆さんも真剣!

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フライブルグの南部にある新市街地で。

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エネルギー節減、いやプラス・エネルギーのソーラー住宅に感心して、写真を撮りまくりです。

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カントン学校、ヴィル。とんでも無く大きい木造学校建築です。

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ヴィルにある幼稚園の庭で。大変気持ちの良い環境でした。

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自然素材のみを製造販売するチプセ社でのセミナーの様子です。

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キンダーガーテンでこんな交流もありました。

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最終訪問施設のフランクフルトの中心地にあるエコハウスです。勉強しきった皆さんの充実した素晴らしい笑顔です。

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そして、最後の総括セミナーがホテルで行われました。全行程をご案内頂いたケーニッヒ先生に
感謝感謝の拍手が。

取り急ぎ皆さんの視察の様子を見て頂きました。
後程、個々に見て来た事をご紹介出来ればと思っています。
同行して頂いた皆さん、本当にありがとうございました。

☆全日程がお天気に恵まれたのは私?いや皆様の良い心掛けのお陰です★

投稿時間 : 16:06 個別ページ表示

2006年10月06日
 ■ イタリア 車事情

イタリアの町中ではこんな可愛い車がいっぱい走ってます。

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南イタリアで良く見る家族です!


16日まで旅に出ます。 
グーテン ターク の国へ行ってきます。
ビス ダン    ダンケ

投稿時間 : 18:08 個別ページ表示

2006年10月05日
 ■ 東京 もつ焼きの名店

日本全国もつ焼屋さんは数々ありますが、こんな店は他には無い・・・。
ご紹介するのは、葛飾区立石にある究極のもつ焼き屋さんです。
その名は  『 宇ち多 』 
滅多に行けないお店ですが、仕事が休みの第2土曜日に行くのが楽しみなんです。
あまり写真は撮れないのでほんの一部ですがご覧下さい。

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平日14時から、土曜日は12時からの営業でその開店前からの行列にはビックリします。
そして、ネタ切れ閉店までほぼ連日満席なんです。
なんでそんなに凄いのかは実際にその場で体験しないと分からないでしょう。
煮込みです。他の店と違ってモツだけの煮込みでネギとか豆腐や玉子などは一切入っていません。  時間をかけてじっくりと煮込まれたお味は、甘過ぎず、塩辛過ぎず、深いコクのある見事な逸品です。ビールが進むんです、プハァー 旨い。


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次は口をさっぱりさせるのと野菜を採らなければと言う事で、おしんこショウガのっけてオス、です。 訳すと、基本的なメニューの大根とキュウリの浅漬けに、紅ショウガを多めにのせてお酢をかけて下さいと注文を付けた物です。実はこのお店はなんとメニューが無いのです。焼き物だってカシラ、レバー、シロ、ハツ、ナンコツ、ガツ、アブラ、ツル・・・種類も多ければ焼き方も様々。ナマはハツ、ナンコツ、シロ、ガツ、アブラ、レバー、タン、コブクロ、テッポウと独特でなにしろ不思議な楽しいモツワールドなんです。初めての時はお客さんのオーダーが何言ってるのか分からない難しい物がある!一人じゃ注文できない!とパニックになるのです。


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ノドもビールで潤ったので焼酎の梅割を頂きます。これは25度の焼酎に梅のエキスを少し垂らしてそのまま飲みます。常温でストレートのみ、サワーとか○○割りなんていう飲み物はまったく有りません。
でも、これでなければ駄目なんです、ここでは! 光輝くほのかな梅色の魅惑の液体、この表面張力、受け皿に溢れ出た・・・もう行っちゃいます! 効く〜!! 一人5杯以上は飲ませてくれませんが私の場合3〜4杯が限界です。
その他飲み物は、焼酎ブドウ割、日本酒、デンキブラン、ウイスキー。(常温ストレートのみ)ウーロン茶、サイダー、以上です。 

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奥はナンコツ塩です。どの串もかなりのボリュームで、新鮮さと美味しさはスゴーイ絶品です。焼き物の写真は次回お見せします。すみません。


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てな訳で、3人で美味しいモツをお腹いっぱい食べて酔々になりました。
友人はこんな状態でかなり出来上がってました。
お勘定は、お皿17枚、ビール3本、梅割4、ウーロン茶1、サイダー1 締めて5、440円!
一人頭1,820円なり!! もう最高。
今度はいつ来られるか・・・フラフラしながら帰路に就いたのです。
一度行ったらハマリますよ、飲兵衛の皆さん。

投稿時間 : 11:03 個別ページ表示

2006年10月02日
 ■ イタリア 石灰文化 アルベロベッロ

石灰シリーズ 一回目
以前、新着情報でご案内しました南イタリアの石灰文化を改めてご紹介します。
昨年秋に訪れた、イタリアのブーツの様な地形の踵部分にあたるプーリア州のムルジュ地方アルベロベッロの町をご案内します。


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ゆるやかに登る丘の斜面に愛らしい円錐型ドームを持ったトゥルッリ民家がぎっしりと並んでいます。
この絶景を見た瞬間、想像を超えた世界にパニック状態になり、頭の中で暫くの間ガガーンとドラが鳴り響くほど感激しました。


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円錐ドームがのった一部屋からなる建物を 「トゥルッロ」 と呼び、このドームをいくつか持つ複数形の建物を 「トゥルッリ」 と呼んでいます。アルベロベッロの旧市街地を構成する、モンティとピッコラの二つの地域には、1430戸のトゥルッリがお互いに肩を寄せ合う様にぎっしりと集まっています。
この民家の原型は紀元前からあり、集落となったのは15世紀後半にこの地域を管理する伯爵が土地を開墾するために農民を集めて居住させたのがその起源です。ここの住人の大部分は早朝には郊外の農地に働きに出て行き、日没後に町へ帰ってくる生活を送っていました。


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町の中に入るとなんと素晴らしい家並み! おとぎ話に出てくる様なたたずまいのせいか、トゥルッリにはどこか人をメルヘンの世界へ誘う雰囲気があります。
屋根の頂上にあるピナクルは宗教的な意味を持ち魔除けや太陽崇拝の象徴的表現だろうと考えられます。ドームの外側に白く描かれたサインには占星術的シンボルを思わせるものやキリスト教のシンボルと結びつくものが見られます。
屋根は薄いスレート状の石灰石を何層にも積み上げています。元は白い色をしていますが長く空気に触れている間にカビや微生物がつき、風合いのあるグレー色に変わります。ドーム下の外壁の部分には漆喰が塗られており、太陽の下で白く輝く姿は眩いばかりです。その白い壁と濃灰色の屋根の対比が非常に美しいんです。
肌合いは、繰り返し石灰クリームを塗る為その層の重なりで独特の丸みや窪みが生まれ、新しい建築には無い味が出ています。壁を刷毛で塗る仕事は伝統的に毎土曜日に女性が行う事になっており、小さな子供がそれを手伝うそうです。
白い民家や集落は、他の地中海圏にも広く見られますが、こうして建物を石灰で塗る事により疫病から守る事が出来たと同時にそれが、土着的建築の美の意識となり輝く白さを常に保つ事が住民の間の良き風習となったのでしょう。


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しかし、実際のトゥルッリは甘い夢の中に生まれた建物ではないのです。その背景には厳しい現実がありました。
まず、地表のすぐ下を掘れども掘れども石灰石しか出てこない土地に生まれた人々がその石で作った建築物は素朴なものでした。さらにこの地域の伯爵が、王様に支払う不動産税を免れる為に住民達にモルタルを使わない石を積み上げただけの単純な構造の住居を強要しました。これなら徴税の為に王の監査人がやって来た時にも簡単に解体が出来監査の目をごまかす事が出来るからです。
近年は石灰モルタルでガッチリ固定していますのでご安心を。


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南イタリアのマンマです。突然お邪魔してカプチーノをご馳走になりました。
家も素晴らしいけど人も良い。とても明るい元気で素敵なマンマでした。


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壁は80僂ら厚いものでは2mになる物もあり、古い建物ほど厚くなる傾向があります。入り口以外にはほんの小さな窓しかありませんが、内部も石灰で白く仕上げられているので充分に明るく、清潔な空間が保たれています。また、壁が厚いので外気の変化が内部に伝わりにくく、夏は涼しく冬は暖かいそうです。こうして食べ物など吊してありますが石灰の消臭効果で臭いもしませんでした。


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さらに、時間を忘れて夢中で散策しました。


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すると、なんと可愛い絵になるエノテカ=酒屋!
そのまま通り過ぎる訳には行きません。
美味しいワインとチーズを選んでみましょうか。
レモンチェッロも忘れずに・・・。
では、続きは後程と言う事で、チャオ!!

☆現地でお世話になったアツゥーシ(田邉淳司)様、ありがとうございました。

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