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2008年12月30日
 ■ 本年もお世話になりました。

本年も多くの方にお目に掛かり、沢山のことを教えていただきました。
見たこと、聞いたこと、触れたこと、どれも魅力的な世界でした。
その一つ一つが限りなく頭の中に浮かんできます。

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その全てが自分の大事な財産です。

本当に皆様お世話になりました。
ありがとうございました。
来年もご指導よろしくお願い致します。

良いお年をお迎え下さい。

新年は1月8日より営業致します。

投稿時間 : 07:25 個別ページ表示

2008年12月27日
 ■ 巧左官工芸 浜田山の家

「浜田山の家」 完成見学会に伺いました。
こだわりのその住宅は?
巧左官工芸 鈴木忠様に案内して頂きました。

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外部は淡い色合いの掻き落とし仕上げでしっくりと落ち着いた
風合いです。

設計「アトリエ海」様、施工「総合建設」様、
木材コーディネーター「木童」様、
そして、左官「巧左官工芸」様の技術を結集して出来た
自然素材、健康住宅のお手本です。

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早速中へお邪魔します。

玄関に入り上に目を移せば、吹き抜けの空間に
素晴らしい木と塗り壁のコラボが演じられています。

木材は宮崎県産の物で、特に乾燥技術の優れた工場で
加工された一級品だそうです。

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何ともいきなり感激の世界です。

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振り返れば塗り壁材の素材の案内書きがありました。
「壁、天井 木節粘土+本練漆喰+硅砂」
玄関・階段室に求められる強度を上手く出した仕様です。
土の柔らかさに漆喰の強さを加えたしっかりとした仕上がりは、
玄関に入るとホッとする空間を作りだしています。

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次にリビングに入ると室内の空気の良さに驚きます。
天井と壁面の仕上げを変えてあり、
床材の御堂松との相性が素晴らしいです。

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天井は石灰クリームに鈴木氏がイタリアから取り寄せた
グレーの大理石の粉を混ぜて塗り、キメ細かく押さえ込んであります。

壁は水硬性石灰に岐阜山砂(小原砂)を配合して、
天井とは対照的に表面に軽く美しい変化を付けた仕上がりです。

鈴木氏曰く、「田口オーナー様が全て任せてくれました!」
その信頼に応えるべく素晴らしい仕上がりになっています。

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キッチンにはセットされたシステムキッチンの輝きに
見事に合わせた・・・

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石灰クリームとグレー大理石調合の磨き仕上げです。
清潔で明るい素敵なキッチンです。

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そして、和室へと移ります。
同じ室内空間でも和室の空気は凛とした感じで、
仕上がりの精度が高い印象を受けました。

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贅沢な木材、桧、オビ赤杉を使った大工さんの高度な技量と、

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これまた究極の左官の技、木節粘土+わら+硅砂 調合の
「水ごね仕上げ」 がガッチリと組み合わされた作品です。

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2階のトイレにもこだわりがありました。
磨き壁の淡い明るさ可愛さが良く表現された空間です。

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石灰クリームと、やはりイタリアから輸入したオレンジ色の
大理石粉を調合して磨いてあります。

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リビングに戻ると、そこにはもう一つの役者が控えていました。
ECO製品 ゼンマイ式のペレットストーブです。

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その温かさに人が集まって来ます。
最高の室内環境の中に、さらに二酸化炭素やダイオキシンの
排出が無いペレットストーブが活躍する事は間違いありません。

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このようにお祝いの蘭がイキイキと咲いています。
この部屋にいる事を喜んでいます!
人も植物も幸せな時に浸れる空間なのです。

オーナーのこだわりと、高度な技術、最高の自然素材で完成した
浜田山の家は、これからの家作りのお手本となる住宅でした。
訪れる人皆が、「空気が良い」と言葉を発します。
多くの方にこの空気を体験して頂きたいと思いました。
鈴木氏が長年素材を研究し続け、それを現代の工法に活かす凄さ!
自然素材だから生まれる快適環境が如何に素晴らしいか、
大変勉強になりました。

田口オーナー様、アトリエ海様、総合建設様、木童様、
巧左官工芸 鈴木様、ありがとうございました。

投稿時間 : 16:19 個別ページ表示

2008年12月20日
 ■ 大分津久見 石灰たまご!

石灰たまご?
何の事だかこれだけでは分かりませんね。

大分津久見の事件、それでは見て頂きましょう。
クッキングタイム!

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鉄釜の中に、予めたまごを新聞紙で包んだものを入れます。
その上に石灰岩を焼いた7〜8僂梁腓さの生石灰を並べていきます。

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キッチリ詰め込み準備完了です。

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そこで登場するのが、蟯鬱石灰の石灰博士 梶野耕生氏です。
梶野シェフ、取り囲む人の前で洗面器にお湯を用意しキリリと
引き締まった表情で調理を開始。

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生石灰にお湯を掛けます。

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少しの間沈黙の後、何やら生石灰に割れの変化が・・・。

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するとすかさず梶野シェフ、蓋をします。

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次の瞬間、あっと驚くスチームショー。
蓋が飛ばない様におもりを乗せます。
強烈に蒸気を上げる様子に見る人の目が点になってます。
シェフの高度な技術?に歓声が上がりました。

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出来あがったスチームたまごです。
さあ、いただきましょう。

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食べ方が綺麗ではありませんが、ふっくらと熱々で
とても美味しいです。
普段食べる茹でタマゴとはぜんぜん違います。
石灰パワーが美味しくしているのでしょう。
大人が揃って大はしゃぎの石灰料理講座でした。

石灰の面白さをまたまた見てしまいました。
消化する事は知っていましたが、目の前でこんなに
エネルギーを爆発させて、それをあらゆる事に利用出来ることを
見せていただきました。
ウ〜ン こんなに美味しいのなら石灰の事がもっと知りたくなりました。

津久見育ちの梶野シェフ、最高のご馳走をありがとうございました。
少し前の津久見での楽しい一コマでした。

注意:生石灰の取り扱いには危険がともないます。
    一般では取り扱えません。
    

投稿時間 : 14:52 個別ページ表示

2008年12月14日
 ■ 榎本新吉 飽くなき探求

進化し続ける千石磨き

榎本新吉氏にマンツーマンで千石磨きのご指導を頂きました。
伺う度に何かが違う、「ほーら、分かるかな?」

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と、言いながら泥団子を気持を込めて磨き始めます。

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すると次の瞬間、ピカ〜っとくるのです。

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他の泥団子と比較しても、今まで見た中で確かに一番光っています。
しかも、輝き方に深みが有ります。
何が違うんだこの泥団子は!

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すると榎本氏、泥団子をコマのように指先を捻って回し始めました。
コマ回し?

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またまた、「ほーら、真円だからまったくぶれずに良く回るだろ」
これは初めて拝見するパフォーマンスです。
なるほど、本当にまん丸なんですね。
いつまでも回っていました。

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同じノロで平面の磨きもお願いしました。

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元々仕上がっているパネルに直に謎のノロを塗り付けます。
重ね塗りして磨く事で益々深みが出るそうです。

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そして直ぐに油焼きのヘラで丁寧に押さえ込みます。
余分なノロが削れてしっかりと下地に馴染んでいきます。
繰り返し押さえる内にヘラが滑り出し、この段階でかなり艶が出始めます

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仕上げに滑石のパウダーを布に付けてさらに艶出しを行います。

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驚くべき見事な艶が出ました。
しばし言葉を無くします。
榎本氏、満面の笑みを浮かべて今日3度目の「ほーら」です。

「やってみな」と言われてチャレンジ!
同じパネルに再度塗り付け仕上げまで優しく?ご指導いただきました。

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綺麗に凹凸を出した仕上げです。
その他、あっと驚く色々な作品があります。
一つ一つが進化し続け生まれて来た物なんですね。
「土がいいんだよ」と一言!
一貫して良い素材を探し求め、それに巡り会えた時に凄い作品を
生み出す技量は益々の冴えを見せています。

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榎本氏と一緒に居ると時間が経つのを忘れます。
氏の左官愛の世界に引き込まれ、その都度沢山の事を教わり
そしてテーマを与えてくれます。
次にお目に掛かる時は自分も進化していなければと言う気にさせてくれるのです。
左官本来の技術を本気で伝えようと取り組んでおられる姿勢には心を打たれます。

榎本詣で、今度皆さんもご一緒に如何ですか。
怖さと優しさ、癖になりますよ!

投稿時間 : 11:32 個別ページ表示

2008年12月09日
 ■ 愛知 小原砂 販売開始

以前より探し求めていた化粧用左官砂 愛知 「小原砂」 が、
遂に販売出来るようになりました。
(1袋 25kg土のう袋入り)

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3个把汗阿靴仁嚇戮倭澆落とし等にご利用いただけるように、
綺麗で使いやすい砂質になっています。
美しい仕上がりになる事間違い無しです。

自然の素晴らしい素材 「小原砂」 を皆様にもご利用頂きますよう、
御案内申し上げます。

投稿時間 : 10:56 個別ページ表示

2008年12月04日
 ■ 篠山 へっつい三昧

第9回 左官と鏝鍛冶の交流会が11月8日〜9日に兵庫県篠山市
篠山技能高等学院で開催されました。

高度な左官テクニック集団、篠山市左官技術研究会が主催で、
そこに久住章氏も加わりハイレベルな講習会が行われました。

今回のテーマは伊勢磨きで弊社の講習会でもお世話になった、
伊勢の尾崎氏、西川氏、松木氏が講師でその技術を見事に発揮され、
参加者に大きな感動を与えていました。

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全国から多くの参加者を得て講習会の開会です。
初日は講師の方のデモンストレーションが行われ、
4個のへっついが仕上がって行く様子をじっくりと
勉強しました。

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土中塗→砂漆喰→並大津→ノロ の行程で進みます。

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全員が注目のフィニッシュです。
満足の仕上がりに講師陣の表情に笑顔が。

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久住章氏です。
氏の技を見逃すまいと、いつも周りには人だかりが出来ます。

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篠山左官技術研究会の行動隊長、人見氏です。

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京都の久住誠氏です。
久住章氏の御二男で、NHKテレビでも取り上げられた技術は
ピカイチです。

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そして、赤福のへっついを35年磨き続ける名工、
尾崎氏です。

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赤福のへっつい、伊勢磨きの技を引き継ぐ西川氏です。
その技術を全国に広げる伝道師として活躍されています。

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見事な仕上がりに久住氏も賞賛されていました。

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こちらは、伊勢黒磨きチームのへっついです。
隊長は三重の名工、松木氏です。
メンバーは、

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名古屋の坂井氏と、

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湯河原の長田氏が加わり、

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この輝きを作り上げました。
素晴らしいの一言です。

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赤磨き、黒磨き、赤錆び磨き、中塗土仕様と、
4台のへっついが揃いました。

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翌日朝から、参加者持参のベースに一斉に塗付開始です。
屋外組と、

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屋内組で、それぞれが好きな場所を選んで腕を競います。

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皆さんの磨きに取り組む姿勢は、真剣そのもので、
見ている方も力が入ってしまいます。

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何と難しいお題でしょうか!
京都の岡氏、腕の見せ所ですね。

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可愛い、オシャレな高級料亭に似合いそうなへっついです。
思わず欲しくなるような作品にチャレンジは、
京都の倉氏です。

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お見事!
真っ先に輝き出した、岡山の浦上氏の作品です。
きりりと引き締まった表情に充実感が溢れていました。

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伊勢磨きのへっついが、どれほど人を引き付けて止まないものか・・・
皆さんの表情をご覧になってもお分かり頂けると思います。

本物の美しい物に出会った時、人はこの上ない感激を味わい、
左官職人は、それを作る魅力に浸り喜びを得るのでしょう。

へっつい三昧の素晴らしい、大変に勉強になった講習会でした。
篠山市左官技能研究会の皆様、ご参加の皆様、
ありがとうございました。

今後も、皆様の益々のご活躍をお祈りしております。

投稿時間 : 09:22 個別ページ表示