« 博多の屋台 | メイン | 愛知 小原砂 販売開始 »
2008年12月04日
第9回 左官と鏝鍛冶の交流会が11月8日〜9日に兵庫県篠山市
篠山技能高等学院で開催されました。
高度な左官テクニック集団、篠山市左官技術研究会が主催で、
そこに久住章氏も加わりハイレベルな講習会が行われました。
今回のテーマは伊勢磨きで弊社の講習会でもお世話になった、
伊勢の尾崎氏、西川氏、松木氏が講師でその技術を見事に発揮され、
参加者に大きな感動を与えていました。
全国から多くの参加者を得て講習会の開会です。
初日は講師の方のデモンストレーションが行われ、
4個のへっついが仕上がって行く様子をじっくりと
勉強しました。
土中塗→砂漆喰→並大津→ノロ の行程で進みます。
全員が注目のフィニッシュです。
満足の仕上がりに講師陣の表情に笑顔が。
久住章氏です。
氏の技を見逃すまいと、いつも周りには人だかりが出来ます。
篠山左官技術研究会の行動隊長、人見氏です。
京都の久住誠氏です。
久住章氏の御二男で、NHKテレビでも取り上げられた技術は
ピカイチです。
そして、赤福のへっついを35年磨き続ける名工、
尾崎氏です。
赤福のへっつい、伊勢磨きの技を引き継ぐ西川氏です。
その技術を全国に広げる伝道師として活躍されています。
見事な仕上がりに久住氏も賞賛されていました。
こちらは、伊勢黒磨きチームのへっついです。
隊長は三重の名工、松木氏です。
メンバーは、
名古屋の坂井氏と、
湯河原の長田氏が加わり、
この輝きを作り上げました。
素晴らしいの一言です。
赤磨き、黒磨き、赤錆び磨き、中塗土仕様と、
4台のへっついが揃いました。
翌日朝から、参加者持参のベースに一斉に塗付開始です。
屋外組と、
屋内組で、それぞれが好きな場所を選んで腕を競います。
皆さんの磨きに取り組む姿勢は、真剣そのもので、
見ている方も力が入ってしまいます。
何と難しいお題でしょうか!
京都の岡氏、腕の見せ所ですね。
可愛い、オシャレな高級料亭に似合いそうなへっついです。
思わず欲しくなるような作品にチャレンジは、
京都の倉氏です。
お見事!
真っ先に輝き出した、岡山の浦上氏の作品です。
きりりと引き締まった表情に充実感が溢れていました。
伊勢磨きのへっついが、どれほど人を引き付けて止まないものか・・・
皆さんの表情をご覧になってもお分かり頂けると思います。
本物の美しい物に出会った時、人はこの上ない感激を味わい、
左官職人は、それを作る魅力に浸り喜びを得るのでしょう。
へっつい三昧の素晴らしい、大変に勉強になった講習会でした。
篠山市左官技能研究会の皆様、ご参加の皆様、
ありがとうございました。
今後も、皆様の益々のご活躍をお祈りしております。
投稿者 Tomizawa : 2008年12月04日 09:22