« 2008年05月 | メイン | 2008年07月 »

2008年06月30日
 ■ 月刊左官 7月号

月刊左官 7月号が出ました。
3月に創刊されてから早くも4号目です。

200806281.JPG

先月号から北田英治氏の写真が表紙を飾っています。

7月号で特に楽しく読ませて頂いたのは、
漆喰万葉 「津久見みかん小屋観察想像記」 です。
執筆者は津久見在住の津久見世間遺産探偵団、腕利きシェフ、
話も料理も美味しい、加茂恵介氏です。

加茂氏は、津久見を愛しその素晴らしさを体を張って表現してくれる
熱い熱い人間です。
皆さんも読んで頂ければ津久見ワールドへワープしますよ!

その他、左官に浸れる記事が満載です。

弊社でも月刊左官を販売しております。
是非お求め下さい。

投稿時間 : 09:13 個別ページ表示

2008年06月27日
 ■ 神戸 大好きなお店 神戸牛ステーキ 「吟」

新神戸駅のほど近くに、やわらかくてホントに美味しい
純神戸牛ステーキをリーズナブルに食べさせてくれるお店があります。

2008061001.JPG

神戸牛ステーキ 「吟」 です。
この店構えは美味しさの予感がムンムンですね。

2008061002.JPG

カウンター8席ほどのこじんまりしたお店です。
中に入るとお品書きがいきなり目に飛び込みます。

2008061003.JPG

オーナーシェフ 「山口きよ子」 さんの
写真(神戸新聞社寄贈)が飾ってありました。
地元に根付く神戸牛ステーキの元祖的なお店なんです。
この日も常連さんでいっぱいでした。

2008061004.JPG

入口から一番手前の席に陣取り先ずは生ビールで乾杯。
生ハム、卵焼き、枝豆のお通しです。

2008061005.JPG

南フランスの赤ワイン ピア・ドール です。
グルナッシュとシラーの果実味豊かなワインです。
お勧めのワインですから神戸牛にバッチリ合う事でしょう。

2008061006.JPG

さあ、ワインを飲みながらきよ子さんの技を拝見。

2008061007.JPG

A5ランクの見るからに美味しそうな神戸牛に塩を振ります。

2008061008.JPG

大事に可愛がる様に焼く姿がとても印象的です。

2008061009.JPG

ミディアムレアでお願いした出来栄えはお見事です。
早速頂くと、実に柔らかくて口の中で溶けるような美味しさです。

2008061010.JPG

そして、ステーキにも負けないくらい美味しいのが、
ステーキを焼いた後の良質の油で調理するこだわり野菜の
温製です。
契約農家から仕入れる新鮮な野菜達で、ホウレンソウが甘いです。

2008061011.JPG

飴色に焼き上がった玉ねぎも甘い!

2008061012.JPG

ピーマン、ナス、インゲン、ニンジンとどれも色鮮やかで、
すばらしく美味しいです。
焼き野菜も良いですね。

2008061013.JPG

脂身が半分くらいの部位を丁寧に焼いて出してくれました。
この油が美味しいのなんのって、ワインに最高に合います。
メタボ無視で行っちゃいます!

2008061014.JPG

締めは残りの脂身で炒める、オリジナル焼き飯です。
適度な塩加減に肉の旨味をしっかり取り込んだ仕上がりで、
神戸牛の美味しさを思い知る贅沢な逸品です。

出されるもの全ての美味しさに夢中になり、あっという間に
時間が経ってしまいました。

2008061015.JPG

デザートは甘〜いメロンです。
冷たい食感が心地よく爽やかです。

美味しい神戸の夜を堪能しました。
山口きよ子さんの心のこもった優しい焼き方は、
神戸牛の美味しさを最大限に引き出してくれます。
しかもリーズナブルで!
地元のファンを唸らせる素晴らしい焼き技に万歳です。

次回が楽しみな 「吟」 でした。

投稿時間 : 12:52 個別ページ表示

2008年06月24日
 ■ 丹波篠山講習会

6月7.8日 第8回 左官と鏝鍛冶の交流会が開催されました。

2008061601.jpg

本格的な左官技術講習会の元祖、篠山市左官技術研究会の
皆様が主催される内容は全国への左官情報の発信源となっています。

2008061602.jpg

何しろ全国から参加される170名の方々のレベルが滅茶苦茶高いんです。

2008061603.jpg

今回のテーマは漆喰黒磨きです。
そのレベルに見合う材料作りも大変です。

2008061604.jpg

講師はご存じ久住章氏です。
左官の技術を広める為、全世界を飛び回るカリスマです。

2008061605.jpg

その鏝さばきは、いつ見ても驚きと感動を覚える素晴らしさです。
人に訴える奥深さを実感しました。

2008061606.jpg

弊社講習会でお世話になりました京都の奥田信雄氏です。
凛とした姿に究極の水捏ね仕上げの風合いが思い起こされる
オーラ出しまくりの氏です。

2008061607.jpg

奥田氏のアドバイスに真剣に聞き入る参加者達は、
そのノウハウを出来る限り吸収しようと必死です。

2008061608.jpg

久住誠氏も若者代表として、持てる力を存分に発揮され、
参加者の注目を浴びていました。

2008061609.jpg

ご参加の殆どの方が腕に覚えのある左官集団で、
それぞれが技を競う様子は、凄い迫力の世界でした。
一度壁に向かえば息抜きする事無く一気に仕上げていく
エンターテイメントです。

2008061610.jpg

どうだい、この仕上がり具合は!
と、言わんばかりの映り具合は流石です。

いやー、勉強になりました。
これだけの名のある技の持ち主が集まる講習会は他には無いでしょう。
そしてコーチ陣の凄さも必見です。
間違いなく全国の左官の世界に良い刺激を与える震源地です。

篠山の皆様、いつも本当にありがとうございます。
建材屋としても参考になる事ばかりです。
弊社の講習会も少しでも篠山に近づけるように頑張ります。
そして、左官屋さんのお役にたてるよう精進してまいります。

篠山 万歳!
心から感謝申し上げます。
ありがとうございました。

投稿時間 : 13:29 個別ページ表示

2008年06月21日
 ■ 奥田信雄氏講習会パネル その後

奥田信雄氏による、第4回 漆喰・土壁 技術講習会は、
お陰様でご好評を頂き1ヵ月経った今も、
「良かった」「勉強になりました」とのお声を頂戴しております。

200806201.JPG

さて、当日塗り付けて頂いたパネルのその後は如何に?
「投げスサ仕上げ」です。

200806202.JPG

隅の部分まで均等に綺麗に引き摺りの目が出ています。

200806203.JPG

こちらは、徐々にワラが浮き出て来ました。
この先が楽しみです。

200806204.JPG

水捏ね仕上げです。

200806205.JPG

京都の撫で物では最上級の仕上げです。
糊を入れず水だけで練ったムラや割れの少ない仕上げです。
特に奥田氏の水捏ねはワラを多く入れる為、
難しい技を駆使しての究極の仕上げとなります。

土の持つ自然な風合い色合いと、強い粘土質とが調和して
「投げスサ仕上げ」の動きのある表情と、
「水捏ね仕上げ」のうっとりとする上品な趣は、
どちらも見る者の心を惹き付けます。

実際の壁で見る事が出来たら・・・と思う今日この頃です。
今度はいつ京都に行けるかな!

ご紹介したパネルは弊社に展示しておりますので、是非ご覧下さい。


投稿時間 : 09:29 個別ページ表示

2008年06月11日
 ■ 東京 大好きなお店 中野 「やっちゃん」

中野区江古田にかまえるそのお店は、
えっ こんな所にあるのと思わず言ってしまう閑静な住宅地
の中に在ります。

とにかく最高な牛・豚の肉料理を楽しませてくれるお店です。

2008061021.JPG

最初に父に連れられて来た時からのファンで、長い事お世話になっています。
席に着くと直ぐにキャベツのお通しが出て来ます。

2008061022.JPG

みずみずしいキャベツをシャキシャキ食べながら
エビスビールをキュウーッとあおります。

2008061023.JPG

来た来た、 「刺身の盛り合わせ」 です。
ご覧の通り新鮮さは半端じゃありません。

にんにく、しょうが、摩り下ろしたわさび、天然塩と
好みで食べられるように薬味も厳選された物を出してくれます。
お刺身は勿論、薬味もとても嬉しいこだわりですね。
旨いっ! 
毎回、唸ってしまいます。

2008061024.JPG

大将のやっちゃんが、たった今作ってくれた、
「ガツの酢漬け」 です。
ガツが新鮮でシャキシャキなんです。
こんな食感は他では味わえないでしょう。

もう、この時点で胃袋無重力?全身興奮状態です。

2008061025.JPG

さあ、これもお待ちかねのメイン、
「煮物の盛り合わせ」 です。
どれだけ時間をかけて煮込んだのか、
全てが口の中で溶けていく柔らかさです。

2008061026.JPG

これはワイン無しでは話しになりません!

チリワインの 「グラン・タラパカ」 です。
カベルネソーヴィニョンの果実味豊かなバランスの良い
ワインですね。
この煮物に合うの何のって、ガブガブいっちゃいます!!

2008061027.JPG

見て下さい・・・
小皿に取り分けた逸品はそれぞれに、どうだとばかりに
美味しさを主張しています。
テール、カシラ、ハチノスと、トマト、にんじん、じゃがいも、にんにく、
最高のコラボレーションです。

2008061028.JPG

どうしても食べたくて、レバ刺しと牛刺しを追加注文しました。
レバーの甘みはピカ一で、牛刺しは牛一頭からわずかしか取れない
部分で、舌の上で溶ける絶品!
こんな幸せあり? 

2008061029.JPG

あっという間に無くなります。
そして、底を知らない食欲でまだまだ至福の夜を楽しんだのです。

やっちゃんのこだわりにたっぷりと浸かった後は、体の中から元気が
湧き出て来ます。
風邪なんかひいていても治ってしまうのです。

いつも満席の店内はやっちゃんの人柄で大いに盛り上がるのでした。

投稿時間 : 10:15 個別ページ表示

2008年06月06日
 ■ 奥田信雄の京壁講習会

5月25日(日) 待ちに待った奥田信雄氏の京壁講習会が
開催されました。

2008060501.jpg

当日の午前中はあいにくの雨でしたが大勢の方にご参加頂き、
会場を盛り上げてくださり感謝です。
受付では奥田氏自筆の講習会資料が配られました。

2008060502.jpg

九州は熊本から、東北は新潟からと遠方の方を含め170名のご参加で、
欠席者がほとんど無くご覧のようにお集り頂きありがたい限りです。

2008060503.jpg

今回はカメラマンもスタンバイで鏝さばきをスクリーンに写し出す企画です。

2008060504.jpg

さあ、いよいよ講習会のスタートです。
久住章氏や挟土秀平氏にもご挨拶を頂きました。

2008060505.jpg

テーマは、「水捏ね仕上げ」と「投げスサ仕上げ」で、
材料と行程に付いて説明が行われました。

2008060506.jpg

その後、早速水捏ねの塗り付けに入ります。
皆さんの目は奥田氏に釘付けです。

2008060507.jpg

引き続き奥田左官工業所の原氏、泉氏にバトンタッチで、
仕上げて頂きます。

2008060508.jpg

受講者の中から10名の希望者に実際に塗り付けて頂きました。
今回の大目玉は、奥田氏の作った材料を奥田氏の鏝で塗る
事が出来るスペシャル版なのです。
これはなかなか経験出来る事ではありません。
皆さん一斉に水捏ね仕上げにチャレンジです。

2008060509.jpg

真剣に壁に向かいます。

2008060510.jpg

それに応えて奥田氏の熱い指導が始まりました。

2008060511.jpg

次から次へと、時には笑顔を交えながらアドバイスして頂きます。

2008060512.jpg

ポイントでは、参加者全員に分かり易く解説してくれます。

2008060513.jpg

神の手のような技に目を奪われますね。

2008060514.jpg

鏝の握り、寝かせ方、運びを的確にアドバイス!

2008060515.jpg

そしてその場で会場の皆様にも解説してくれます。

2008060516.jpg

奥田氏は実に熱心に、一人一人に声を掛け、

2008060517.jpg

丁寧に手解きをされていきます。

2008060518.jpg

壇上の壁も最後の仕上げに手を入れます。
まるで太極拳のようにゆっくりとした鏝の動きで、
見ている方も息を止めてしまうような空気です。

2008060519.jpg

その鏝さばきを正面のスクリーンと両サイドのテレビモニターに
写し出します。

2008060520.jpg

このモニターの設置により鏝の動きと、仕上がっていく肌が良く見えると、
良い評価を頂きました。

2008060521.jpg

テント内のモニターを見る皆さんです。

2008060522.jpg

全員が奥田氏に心を奪われたように、京壁の世界へ
入っていき時間の経つのも忘れてその動きを追いかけます。

2008060523.jpg

原氏による投げスサ仕上げに入ります。
20年寝かしたワラをまるで風でなびかせるように伏せ込んでいきます。
奥田氏の技を継承する原氏の素晴らしい鏝さばきです。

2008060524.jpg

平成会の小宮氏です。
伏せ込んだワラの上を引き摺り鏝で抑え込み仕上げていきます。

2008060525.jpg

緊張しながらの作業がモニターで紹介されます。
普段見ない?真剣な表情はカッコイイです。

2008060526.jpg

奥田氏は写真も本格派で、鏝も凄いがカメラも半端じゃありません。
こだわりの人は全てにおいて追及されるのですね。
合間を見て、お弟子さん達の姿を写されていました。

2008060527.jpg

壇上の仕上がった作品に歓声の声が。
直に見る本物の京壁の美しさに目を奪われます。
土の持つ味わいを堪能出来る仕上がりです。

2008060528.jpg

会場では恒例の書籍販売も行われました。
左官関連の本が増えて来たことはとてもありがたい事で、
多くの事が得られる情報源として活用して頂きたいと思っています。

2008060529.jpg

そして、左官にとって一番大事な鏝屋さんにもお越し頂きました。
三木市から鏝鍛冶の五百蔵製作所様、東京金広様に展示販売を
お願いしました。多種にわたる鏝類は見ているだけでも楽しくなる、
逸品揃いです。

2008060530.jpg

無事講習会も終了しました。
ホッと一息の奥田氏です。
一日中会場を動き回り、喋り続けてさぞお疲れの事と思います。

日頃滅茶苦茶お忙しい中、今回の講習会の為、事前準備の段階から
丁寧にご指導いただき、そして、鏝コレクションの驚きの展示、
材料も全て手造り、鏝もお借りするなど、思いもしなかったご厚情と気合に
御礼の言葉もありません。

その後ご参加頂いた皆様から、
「とても良かった」 「凄く勉強になりました」 「素晴らしい資料を頂いた」など、
多くのお褒めの言葉をいただいております。
今後のお仕事に大いに参考になる事と思います。

これも奥田様の熱意と京壁に対する真摯なお心が皆様に通じた結果と、
大変嬉しく思っております。
よくぞ、弊社の講習会をお引き受け下さったと感謝申し上げます。
ありがとうございました。

2008060531.jpg

雨も上がった夕刻、大方撤収も終わり奥田氏と平成会の皆様で
記念撮影です。
平成会の皆様のご協力には心より感謝申し上げます。
皆様のお力添えがあっての講習会だと思っております。
ご好評を頂く影に、いや表に平成会あり!!

2008060532.jpg

皆様、奥田様のカッコ良さを楽しんでいただけたでしょうか。
本当は現場での姿がもっとカッコイイです!

奥田様、奥田左官工業所様の益々のご発展をお祈り致しまして、
お礼の言葉とさせて頂きます。

ご参加頂いた皆様ありがとうございました。
皆様に盛り上げて頂いたお陰様で良い講習会になりました。
次回、秋も企画を進めておりますので、またのご参加をお待ちしております。

投稿時間 : 09:20 個別ページ表示