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2008年12月27日
「浜田山の家」 完成見学会に伺いました。
こだわりのその住宅は?
巧左官工芸 鈴木忠様に案内して頂きました。
外部は淡い色合いの掻き落とし仕上げでしっくりと落ち着いた
風合いです。
設計「アトリエ海」様、施工「総合建設」様、
木材コーディネーター「木童」様、
そして、左官「巧左官工芸」様の技術を結集して出来た
自然素材、健康住宅のお手本です。
早速中へお邪魔します。
玄関に入り上に目を移せば、吹き抜けの空間に
素晴らしい木と塗り壁のコラボが演じられています。
木材は宮崎県産の物で、特に乾燥技術の優れた工場で
加工された一級品だそうです。
何ともいきなり感激の世界です。
振り返れば塗り壁材の素材の案内書きがありました。
「壁、天井 木節粘土+本練漆喰+硅砂」
玄関・階段室に求められる強度を上手く出した仕様です。
土の柔らかさに漆喰の強さを加えたしっかりとした仕上がりは、
玄関に入るとホッとする空間を作りだしています。
次にリビングに入ると室内の空気の良さに驚きます。
天井と壁面の仕上げを変えてあり、
床材の御堂松との相性が素晴らしいです。
天井は石灰クリームに鈴木氏がイタリアから取り寄せた
グレーの大理石の粉を混ぜて塗り、キメ細かく押さえ込んであります。
壁は水硬性石灰に岐阜山砂(小原砂)を配合して、
天井とは対照的に表面に軽く美しい変化を付けた仕上がりです。
鈴木氏曰く、「田口オーナー様が全て任せてくれました!」
その信頼に応えるべく素晴らしい仕上がりになっています。
キッチンにはセットされたシステムキッチンの輝きに
見事に合わせた・・・
石灰クリームとグレー大理石調合の磨き仕上げです。
清潔で明るい素敵なキッチンです。
そして、和室へと移ります。
同じ室内空間でも和室の空気は凛とした感じで、
仕上がりの精度が高い印象を受けました。
贅沢な木材、桧、オビ赤杉を使った大工さんの高度な技量と、
これまた究極の左官の技、木節粘土+わら+硅砂 調合の
「水ごね仕上げ」 がガッチリと組み合わされた作品です。
2階のトイレにもこだわりがありました。
磨き壁の淡い明るさ可愛さが良く表現された空間です。
石灰クリームと、やはりイタリアから輸入したオレンジ色の
大理石粉を調合して磨いてあります。
リビングに戻ると、そこにはもう一つの役者が控えていました。
ECO製品 ゼンマイ式のペレットストーブです。
その温かさに人が集まって来ます。
最高の室内環境の中に、さらに二酸化炭素やダイオキシンの
排出が無いペレットストーブが活躍する事は間違いありません。
このようにお祝いの蘭がイキイキと咲いています。
この部屋にいる事を喜んでいます!
人も植物も幸せな時に浸れる空間なのです。
オーナーのこだわりと、高度な技術、最高の自然素材で完成した
浜田山の家は、これからの家作りのお手本となる住宅でした。
訪れる人皆が、「空気が良い」と言葉を発します。
多くの方にこの空気を体験して頂きたいと思いました。
鈴木氏が長年素材を研究し続け、それを現代の工法に活かす凄さ!
自然素材だから生まれる快適環境が如何に素晴らしいか、
大変勉強になりました。
田口オーナー様、アトリエ海様、総合建設様、木童様、
巧左官工芸 鈴木様、ありがとうございました。
投稿者 Tomizawa : 2008年12月27日 16:19