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2007年04月10日

 ■ INAX 「土・どろんこ館」 感動の日

ついにその日が来ました!

INAXライブミュージアム 「土・どろんこ館」 に到着です。

良く皆さんご存じのINAXさんの発祥の地、愛知県常滑にある
恋い焦がれていた土の館です。
そして聞くのと見るのとでは大違いの迫力に顔面蒼土?になりました!
何と言う物を作ってくれたのでしょうか、辻 孝二郎館長様!!
しばらくその場に釘付けです。

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これだけの大きく厚い版築の壁は見た事がありません。
版築壁とは型枠の中に土を入れそれを上から何層にもして突き固め、
立ち上げた壁です。

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使った常滑の土は320トン。圧倒される訳です。
表現したかったのは質感だけでなく土の力と言う意味が分かります。

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擁壁はもちろん地元の「はがね土」です。
版築と同じ工法で作った後、パワーショベルで表面を削ったもの。
自然な山肌を表現し時間が経つとさらに風合いが出てくるそうです。
土の仕業?思わず触れずにいられません!

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くの字型に建つ土の館は見る角度によって違う表情を表します。

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ふと目を向ければ水飲み場のマーク。
お子さん達が駆け寄ってきました。

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上がって見ると可愛い洗い場です。
色鮮やかなタイルと3つの色づけされた版築の絶妙なコラボ。
なるほど駆け寄る訳です。本当に可愛い!

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玄関です。
さあ中へ入りましょう。

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ワッワッワッ! 凄い壁!!
「常滑大壁」 です。
はがね土を使った芸術作品です。
天井から差し込む光に変化し、見る場所によって目が追いつかないほど
巧みな表情を見せてくれます。
そして、なんと空気の良いこと!

丁度、泥団子教室が開催されていました。
皆さん熱中してますね。
この環境で泥団子が作れるなんて最高です。
3ヶ月位先まで予約が入っているそうです。

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実は版築の外壁も内装の塗り壁もすべて久住有生氏の手によるものなんです。
中央はお世話になったINAXライブミュージアムのコンシェルジュ 磯村 司氏です。

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常滑大壁は久住氏のオリジナル仕様で図面には起こせない程の複雑なデザインです。
ブロックごとの柔らかな局面と上下の切れるような角面は、左官鏝(コテ)で
塗り付けたとは思えない高度な技を屈指した仕上がりです。
発案から完成までどれだけ手が掛かっただろうか、
想像すると気が遠くなるような土壁です。
簡単には言い表せない次元の、土の可能性と魅力を教えてくれる作品です。

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日干しレンガの壁です。
このレンガの製作は地元の大人から子供までの有志、延べ200人が
参加して作ったものです。

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土とセメント、砂利、砂、ワラに色粉を混ぜて、それを型に入れて四角くし
乾く前に表面をひっかいて凹凸仕上げにしたものを、久住氏が積み上げて
壁にしました。
とても柔らかい表情の日干しレンガの壁は人を優しく包み込んでくれます。

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日干しレンガの壁伝いに2階へ上がると、そこには 「百土箱の引き出し」
があります。
100個の引き出しの中にはそれはそれは綺麗な泥団子や岩絵の具、パステルや
土絵作家 三木きよ子氏の写楽の絵など土に関する作品と情報が入っています。
開けてびっくり百土箱です。これは百見の価値あり。
(一部制作中のものが有ります)

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この百土箱の企画を担当されているのは中央の 岩月 真由子氏です。
泥団子教室の講師を務める中、100のテーマを考え引き出しに納めるのは
大変な事だと思います。
でも、そこは土と岩月さんの魅力で素晴らしい作品が集まる事でしょう。

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2Fからの眺めです。
本当に空気の良い事が実感出来ます。

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洗面所へのエントランスにはR面に施された見事な磨き壁が輝いています。
朱の磨きと、久住氏オリジナルのサーフィンワックス磨きです。
我慢出来ずにさわり倒します。
洗面所へ行く目的を忘れてしまう?エントランスです!

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そして、日本一のタイルメーカー INAX が作るトイレは?
さすが楽しくなる長居したくなるトイレです。

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小さいタイルちゃん達がみんなで楽しく遊んでいるように見えます。

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あっと驚くタイル職人の技!
見て下さいこの細かい所までキッチリ納める決め技を。
わずか2〜3个両”蕕鬚靴討い泙后
この職人さんの血液型はA型?かな。

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出ました・・・54僂療ッ鳥厖佑オーラを放っています!
三和土(たたき)床の上にどっしりと構えて泥団子教室を見守っています。
皆思わず心地よい三和土床に泥団子様を囲んで車座になり土の魅力について
語り合うのでした。

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誰もが思う、どーやって作ったの?
お教えしましょう。
芯には、陶器で作る大きなカメの丸い底の部分を2つ合わせて球体を作り、
その上から土を塗り付け磨きをかけているそうです。

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手前に東京から持ち込んだ榎本新吉氏作の沖永良部島の土で作った
泥団子を置いてみました。 すると・・・
どろんこ館泥団子 「よく来て下さいました」
榎本新吉泥団子 「あ〜あ ありがてな〜」
って挨拶しているのを間違いなく聞いたんです!

どこを見ても驚きの 「土・どろんこ館」 は日本の建築の救世主です。
辻 孝二郎館長曰く、「機能ばかりが優先されて、ゆったり出来ない
建築ではなく、どこかに無駄な場所があって、中に入った人が気持ちよく
のんびりと、子供だったらわくわくと過ごせるようにしたかった」
のお言葉に忘れている家本来の姿があるように思います。
スタッフの皆様のただならぬ熱意も痛いほど伝わって来ました。

土・どろんこ館で得た貴重な経験を東京の皆さんにお伝えすると同時に、
なお一層、土・どろんこ道に精進してまいります。

辻館長様、磯村様、岩月様、スタッフの皆様、
本当にありがとうございました。
皆様の益々のご活躍をお祈り申し上げます。

水と風と光のタイル 「帝国ホテルの顔─大谷石とタイル」 展覧会
絶対に見学に行きます!

投稿者 Tomizawa : 2007年04月10日 08:19