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2007年04月05日
3才から鏝を握る若くしてカリスマ左官 「久住 有生」 氏の現場に
お邪魔しました。
久住有生(くすみなおき)氏は先日TBSテレビ放映の情熱大陸で、
左官の技を全国に知らしめたスーパー左官で、
そしてサーフィンをこよなく愛するサーファー左官です。
東京五反田にあるインドネシア大使公邸の大規模な改修工事です。
内装のほぼ全面が塗り壁仕上げです。
館内を案内して頂きましたが2部屋を除くすべてが白い漆喰壁で、
目の覚めるような綺麗な仕上がりです。
そしてその2部屋は有生氏オリジナルの究極の壁なんです!
中に入ると思わず 小さな声でワァォ〜!
(皆さん真剣勝負で作業中、本当は大声で叫びたかったのを我慢しました)
有生さんが塗ってる!
鏝をクルッと回して、やっぱりカッコイイな〜!!
「南蛮押さえ」・・・何て綺麗な壁なんだろう。
冷静沈着な仕事場で一人でハイになってる私でした。
やや赤みかかった黄土と石灰、硅砂、角叉のりを混ぜた仕上げ土です。
うっ写ってる・・・。
ここまで仕上げるのにどれほど時間をかけたのでしょうか?
見ている間も手を休める事無く鏝で押さえ込んでいます。
こんな見事な土壁はなかなか見る事は出来ません。
そしてこちらは凄い大津磨きの部屋でご覧の通り艶々です。
窓やシャンデリアが写っています。
表面良く見ると模様が・・・。
どんな技を使ったのか聞くと、
サーフィンワックス スペシャル仕上げ??
壁の下地にサーフィン用のワックスを塗り込み凸凹を出し、
その上から鏝で磨きます。
黒地の磨きかべの中に凸っと茶色の模様がアクセントになっている、
今までに見た事の無い仕上げです。
こんな事が出来るのかと関心するばかり。
ただ光っているのではなく重厚な輝きを見せる壁です。
また新しい左官壁の発見でした。
任せられてこの様な素晴らしい壁が塗れるなんて、
左官冥利に尽きるのだろうなって思います。
有生さんはとても楽しんで仕事をするんですね。
その姿からは技に裏付けされた自信とオーラが滲み出ています。
それでいて若いのにとても温厚な人柄です。
これだけの人なのに実に謙虚なんです。
ファンと仕事が多いのも納得のカッコ良さ!
4月後半からフランスへ40日ほど出張だそうです。
世界を駆け回る本当に忙しいカリスマ左官です。
気を付けて行って来て下さい。
お土産・・・話待ってます。
有生親方、スタッフの皆さんありがとうございました。
投稿者 Tomizawa : 2007年04月05日 09:39