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注目のパオ連続講座「左官仕事、どろり好奇」 第3回目が、
5月9日(日)に開催されます。
今回のゲストは、東京の 忍者左官 小沼充氏 です。
テーマは「忍者の磨き」
いつも業界に驚きと感動を与え続けるカリスマです。
巨匠 榎本新吉氏の一番弟子としてその技を継承し、
更に師匠を超えた磨きの世界を創造する強者です。
生き様そのものを磨きで表現するその姿を人々が見て、
誰が呼んだか「忍者左官」
見ているうちに心も体もどんどん引き込まれていきます。
建物を生き物に変える瞬間は振るえが来るほど衝撃的です。
周りにはいつもその究極の美技を学ぼうとする熱い視線が・・・。
常に磨きの現場では、一端作業が始まると一気に止まる事無く
仕上げまで突っ走ります。
何工程にも及ぶ作業の中に、瞬間々に要求される早業が次々と繰り出します。
何しろ素早い! 機敏な動きが目に焼き付きます。
さり気なく技を見せ、語る姿がかっこいいんです。
しかも材料はほとんど手作りなんて、まさに「忍者左官」です。
今日も大切な鏝を輪島塗りの岡持に入れて全国を飛び回る小沼氏です。
現場での緊張から解放されると、いたずらっぽい笑顔に戻ります。
小沼氏と居ると時間の経つのを忘れます。
技、真剣さ、集中力、洞察力、こだわり、生き様etc・・・。
氏を見ているといろいろな言葉が浮かんで来るのです。
5月9日(日) 何を語るのか!
木村謙一氏が引き出す 「忍者左官 小沼充」 楽しみです!!
詳しくは、パオ連続講座 まで。
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投稿時間 : 11:42 個別ページ表示
パオ連続講座 「左官仕事、どろり好奇」
4月18日(日)に東中野のキャラバンサライ パオに於いて、
連続講座第2回目が、京都の強者 山本忠和氏をお迎えして
開催されました。
開始前の会場で準備を進める山本氏に、次回講師の小沼充氏も
駆け付けてエールを送っていました。
大の仲良し、東西の若手代表のご両人は、良きライバル、
良きパートナーとして、互いに尊敬し合い切磋琢磨して新しい左官を
創造し、塗り壁の未来を明るくしてくれる逸材です。
山本氏オリジナルの塗板サンプルや素材サンプルも各テーブルに
置かれ、準備完了です。
さあ講座開始です。
お題目は「技の数々」
山本氏が社寺、住宅、店舗、そして豪邸と腕を振るった写真を
スクリーン一杯に写し出します。
そこで駆使した技について木村謙一氏の美術家的インタビューで、
次々と披露されていきます。
京都の重要文化財 安楽壽院の土塀復元工事では、かなり状態の悪かったものを、
正確な診断と高度な技術をもってして見事に蘇らせました。
一切手を抜かない見事な仕上がりは素晴らしいの一言!
お弟子さんにも叩き込まれた山本流左官魂が見え隠れする秀作です。
技術面や仕上げの表現でもそれぞれの建物に合わせた
施工を考えていて、一例は、壁一面を縦3等分に分けて、
両端は横にほうき引きで仕上げ、中央は掻き落としにする事で
生きた壁にする。
又は外壁内壁の角面全てを丸面の仕上げをした家などは、
壁一面の縁が切れない為、一気に通しで仕上げなければならず
施工が大変だけど、とても可愛い愛着の湧く家になった事など
現代風の仕上げにも持てる技を大いに発揮されています。
山本氏曰く、
「本来、住宅の施工においてもきっちりとした壁を塗るのが好きです。
予算の有る豪邸の壁も沢山塗って来ましたが、逆に予算の無い
現場でもどうやって仕上げようか悩むのも面白いですね。」
お施主様を思うとても優しい言葉ですね。 感激しました!
休憩の合間も色々な質問に分かり易く答える山本氏です。
参加者は設計の先生が多く、塗板見本や店舗内の実際の
塗り壁を見ながら、デザイン性、機能性、施工に付いてレベルの
高い意見交換が行われていました。
インタビュアーの木村氏が山本氏のことを、
「何しろこの人、凄腕ですから!」 とキッパリ!!
鏝を左右両手で使いこなし、伝統的工法から現代の
建築に合う仕上げまであらゆる左官の技能をこなし続ける
カリスマ左官なのです。
山本氏、木村氏のノウハウと魅力溢れるお人柄にたっぷりと
触れさせていただきました。
いやー、大変勉強になりました。
と同時に今までの左官の講習会とは一味違うとても 「楽しい」
講座でした。
講座修了後には希望者で懇親会がおこなわれました。
山本忠和様、木村謙一様、お疲れさまでした。
次回が待ち遠しいです。
皆様もいかがですか。
参加ご希望の方は 「パオ連続講座」 をご覧下さい。
投稿時間 : 14:38 個別ページ表示
第7回 漆喰・土壁 技術講習会 好評受付中
5月23日(日)開催 富沢建材株式会社
久住章の「鏝の話し」
詳しくは「富沢建材ホームページ 新着情報」 をご覧下さい。
↑
クリック
久し振りの休日 土曜日のお昼12:30に立石に到着しました。
お目当てはもつ焼き「宇ち多」です。
なっ何と、入店待ちのお客さんが隣の立ち食いそば屋さんの
前まで並んでます。正面の入り口で25人位でしょうか。
おそらく裏の入り口にもかなりの人が並んでいると思われます。
近頃の並び方は尋常ではないですね!
並ぶ事は承知の上、美味しいもつ焼きをいただく為覚悟を決めて
並びます。少しずつ前進して行くうち、店手前に張り出してある
ポスターをふと見ると・・・。
キリンラガーと宇ち多の歴史が記されてあります。
1946年創業で62年もの間ラガーと共に歩んできたのですね。
キリンビールが感謝の気持ちを込めて制作したポスターです。
30分程待って入店です。
どうですかこのノドと胃袋と心に染み入る梅割の姿!
グラスから溢れ出る基の焼酎に、梅のエキスを香り付けにちょいと
注いでもらい、それを口からグラスに近づけすすります。
クゥーッ これがもつ焼きと合うの何のって最高です。
今日はいきなり「アブラ少ないところ素焼きよく焼お酢」をお願いします。
これはさっと湯がいた脂身ですが、その脂身がなるべく少ないところを
普通より良く焼いてもらい酢醤油をかけた物です。
アブラ身でありながら新鮮さ故の見た目よりかなりさっぱりしたお味です。
思わず旨いと小声で唸ります。
次に「シロタレよく焼」
大振りのシロをしっかりと焼いてもらい香ばしさ一杯でいただきます。
タレの美味しさもたまりません。
梅割2杯目、今度はゆっくりと味わいます。
「カシラ素焼き若焼お酢」です。
ジューシーなカシラの肉質を軽く火で炙る程度の焼き方で楽しみます。
これまたデリシャス!
噛むほどに味が染み出る逸品です。
「お新香ショウガのっけて」です。
大根とキュウリの盛り合わせで、普通よりショウガを大目に
のせてもらいます。メニューの無い宇ち多ですがこのように、
素材や、焼き方、味付け、その他お客のリクエストを良く聞いてくれます。
そして梅割3杯目。
宇ち多では、どんなにいける人でも5杯以上は飲ませてくれません。
私の場合は3杯がいいところです。
仕上げに「煮込み」をもらっていつもの定量で終了です。
かなり良い気持ちになりました。
外でお待ちのお客様もいますのでこの辺で席を立ちましょう。
ご馳走様でした。
久し振りの宇ち多を思い切り楽しみました。
全身にもつパワーを貰って明日から頑張るぞっという気分です。
お店の皆さん、隣席の方々に感謝です。
ありがとうございました。
投稿時間 : 09:55 個別ページ表示
パオ連続講座 「左官仕事、どろり好奇」 の第2回目が、
4月18日(日)に開催されます。
今回はゲストとして、京都の山本工業所 山本忠和氏による、
「技の数々」をテーマにお話を伺います。
美術仕事人 木村謙一氏とのコラボがとても楽しみです。
山本氏と言えば京都の若手左官職人の代表的存在で、
全国左官技能大会に於いても優勝を勝ち取り全国制覇を
成し遂げた凄腕です。
その腕を持ってして、神社、住宅、店舗、有名人の豪邸など、
幅広い建築を数多くこなしています。
弊社の第6回講習会でも大津磨きをご披露いただきました。
そして、土壁、漆喰壁では注目の鏝さばきで人の心をを引き付け
続けています。
仕事に対して一切の妥協は無く常に真剣勝負。
特に土物での鏝と土がまるで戯れているような動きと、
鏝を握る手と指の動を見ていると、
優しく優しく、時には激しく、
そして美しく、手と体が一体となって舞うのです。
どうですかこの華麗な手の動きは!
その山本氏が語る「技の数々」たっぷりと聞かしていただきましょう。
詳しくは パオ ホームページ でご確認下さい。
投稿時間 : 10:17 個別ページ表示
第7回 漆喰・土壁 技術講習会 好評受付中
5月23日(日)開催 富沢建材株式会社
久住章の「鏝の話し」
詳しくは「富沢建材ホームページ 新着情報」 をご覧下さい。
↑
クリック
120名様 定員になり次第締め切らせていただきます。
参加ご希望の方は早目のお申し込みをお願い致します。
今回のテーマは 「鏝の話し」
日本を代表するカリスマ左官職人、
久住章氏の究極の鏝のお話を伺います。
鏝の話を1人で4〜5時間も話せる人は他にはいません。
久住氏の類い希な左官技とそれに必要不可欠な道具「鏝」について、
どれほど研鑽を重ねて創られて来たのか・・・。
奥の深い話をお聞きいただきます。
そして、聞くだけではなくこの機会に優しい久住親方とじっくりと語り合って
みてはいかがでしょうか!
当日は、鏝鍛冶の、東京金広様、三木のスギタ工業様、カネシカ様、
左官道具の関忠様にお越しいただき、多種多様な鏝、道具類の
展示も行われます。
この機会をお見逃し無く。
皆様のご参加をお待ちしております。
投稿時間 : 09:12 個別ページ表示
高知から素晴らしい季節の贈り物が届きました。
爽やかな香りと土佐の風を感じる「文旦」です。
南国土佐の暖かい気候と澄み切った青空から照りつける
太陽光線をいっぱいに浴びて育った文旦は、ご覧のように
黄色く艶やかに輝き、文旦の芳しさを振りまいています。
その身は上品な果糖の甘さと、みずみずしさに溢れる逸品です。
高知には羨ましいほど美味しい物が沢山あります。
この文旦を教えて下さったのも、私の恩師で一から漆喰のご指導をいただいた、
今は亡き 田中石灰工業(株) 元常務 濱田俊夫様でした。
思い起こせば、文旦を初めていただいた時あまりの美味しさに
大はしゃぎして濱田氏に笑われた事がありました。
濱田様には本当にいろいろな事を教えていただきました。
塩焼石灰、土佐漆喰、文旦、鰹のたたき、ひろめ市場、坂本龍馬etc・・・。
私にとって感謝してもしきれない大きな大きな永遠の財産です。
文旦をお送り下さったのは、濱田様の奥様です。
何よりの贈り物に濱田様を偲びながらご馳走になっております。
心から御礼申し上げます。
ありがとうございました。
投稿時間 : 07:39 個別ページ表示
3月27日(土)の午後、青山の環境パートナーシップオフィスにおいて、
NPO法人「緑の家学校」の基調講演会が「左官的塾」の共催で
開催されました。
テーマは、パネルディスカッション「土の家」と題して、
左官・久住章氏と、写真家・日暮雄一氏を招き、両カリスマが身体で
感じ取った世界の土建築の魅力を熱く語るスーパー講演会です。
この日も会場が一杯になる盛況振りで、建築家の皆様が土の建築に
対してどれほど関心をお持ちかが伺えます。
講師の紹介です。
左官・久住章氏と、建築写真家・日暮雄一氏です。
久住氏には5月の弊社の講習会でも講師をお願いしています。
日暮氏(日暮写真事務所)はもともと有名設計事務所に席を置き、
数々の近代的大型物件の設計に携わるバリバリの設計マンでした。
その日暮氏がある日突然土壁に魅入られ、その美しさを人々に伝える為
フリーのプロカメラマンに生まれ変り、アフリカや中近東の土着的建物を数多く
カメラに収め多くの人に紹介し感銘を与えておられます。
講演の内容は、設計の経験を生かし建物を知り尽くした人だから出来る
素晴らしいものです。
図面の無い土で出来た建物も、氏の巧みな技で図解しとても分かり易く
解説してくれます。
日暮氏の写真を見ていると、まるでそこに居るような気持ちになって来ます。
アフリカのリマでは、日暮氏が紹介したあの有名な土建築のモスクの
土壁塗り替え行事を撮影するために、2ヶ月も現地に滞在したそうです。
その他、色々な場所の興味が湧く写真を沢山見せていただきました。
写真の出来映えは言葉を無くす美しさで感動を覚えます。
4駆車に機材を一式積み込みアフリカの台地でアクティブに活躍される
日暮氏の魅力的な姿が目に浮かんで来る公演でした。
久住氏は日本古来の左官の技術を極めた日本を代表する左官職人です。
その活躍振りは広く世界に及び、ドイツではアーヘン工科大学で教鞭をとり、
世界各地の土壁を見て周り、現代の建築に土の素晴らしさをよみがえらせた
カリスマ左官です。
イギリスでの泥壁施工の話しや、その他ヨーロッパ各地の版築壁、
日本の伝統的な土壁の仕様など、実際に施工にからむリアルな
話しに皆さん聞き入ります。
土壁が生きていること、土壁の良さを語りだしたら止まりません。
その語りは熱く多くの人の心を引き付けて止まない久住氏です。
両講師が感じとった土の質感と表情・表現をたっぷりと見聞出来た
非常に中身の濃厚な3時間でした。
改めて土という素材に惚れ直す事が出来た講演会に感謝です。
久住様、日暮様、緑の家学校様、ありがとうございました。
投稿時間 : 15:00 個別ページ表示