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2008年10月29日
 ■ 土と左官の本4 出ました。

土と左官の本4」 が出版されました。
自然を壁にする技 と題してどっぷりと左官三昧の内容です。
毎度の事ですが、良く考えられたお題ですね。

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土と左官の本4
発行所 株式会社建築資料研究社
編集部 有限会社アイシオール
定価   2200円(税込)
好評 店頭販売中

全面に素晴らしい写真と分かり易い解説で、左官職人さんは勿論
設計の先生、建設・工務店の皆様、お施主様まで本の中に
引き摺り込まれる事、間違い無しです。
更に左官の世界が広がる予感!
嬉しい技あり本の出版です!!

弊社にも取材に見えて掲載して頂きました。

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こちらはインテリア専門誌の「アイエー」です。

エクスナレッジ ムック アイエー
発行所 株式会社エクスナレッジ
定価  2310円(税込)

左官&塗装をテーマにした内容は
かなり面白い写真集のような本です。
店舗作りの最先端情報に思い切り左官を
取り上げてくれました。

これまた、弊社を掲載して頂いております。

左官屋さんがモテモテの時代になって参りましたですね!
ありがたや、ありがたや。

投稿時間 : 16:24 個別ページ表示

2008年10月25日
 ■ 富沢建材 第5回 漆喰・土壁 技術講習会

10月19日(日) 第5回 漆喰・土壁 技術講習会を開催いたしました。

テーマは伊勢磨きで、伊勢神宮の門前に構える赤福様のへっつい(かまど)
の技法を再現するお楽しみイベントです。
伊勢の名工、尾崎孝行氏、西川和也氏、松木憲司氏をお迎えして、
ご指導頂く日が遂に来ました!

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当日は天気にも恵まれ心地よい秋晴れの中、
150名の方にご参加頂き活気のある講習会となりました。

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いつもながら平成会の皆様には準備の段階から大変お世話になり、
当日もお世話係としてご活躍を頂いております。
平成会の半纏は粋でカッコイイですね。

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講習開始前からへっついと道具の周りには人だかりが。
会場の雰囲気は徐々に盛り上がって来ました。

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あじま左官工芸 阿嶋一浩氏の アジ な司会進行により、
講習の開始です。

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技術解説をお願いした 工房カズ代表 西川和也講師の
行程説明から始まり早速作業開始です。

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先ずはへっついに刷毛で水打ちを行います。

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予め土の下塗を施したへっついに中塗土(かっちゃく)を塗り付けます。
※かっちゃく・・・くっつきが良い中塗土のこと
メイン講師 尾崎孝行氏の35年間、赤福様のへっついを
磨き続ける鏝さばきに参加者の目が釘づけになります。

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そして、こちらも磨きの達人、蒼築舎代表 松木憲司氏です。
やはり、無駄の無い機敏な動きに目が放せません。 

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3氏が繰り広げる伊勢磨きに会場が益々熱くなってきました。

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今回も好評の映像システムを使って、スクリーン1台と
テレビモニター2台で講師の手元を大きく映し出し、
皆様に手元が分かり易くじっくりと見て頂けるようにセットしました。

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飛騨高山の挾土秀平氏、淡路の植田俊彦氏、京都の山本忠和氏も、
ご参加下さり盛り上げて頂きました。

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中塗土が落ち着いた頃、一回目の白い砂漆喰が塗り付けられます。
(石灰・真砂土粗め・ひだしスサ配合)

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この段階で鏝でかなり押さえてキッチリと面作りを行います。
ここからは参加者も加わって、さらに押さえ込にかかります。

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水引具合を見て、2回目の色をつけた砂漆喰を塗り付けます。
(石灰・真砂土細目・ベンガラ・白雪配合)

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この間、希望者に14枚のパネルを用意して実際に塗って頂き
材料の感触を体験して頂きました。

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西川氏のアドバイスに注目の皆さんです。
素晴らしい鏝技に思わずため息も。

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真砂土で出来た材料の独特な感触を楽しんでもらいました。

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細かい部分を丁寧に慎重に抑え込む尾崎氏、松木氏です。
その両氏の笑顔には、楽しんで鏝を握る左官愛が滲み出ています

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この段階でかなり艶が出始めています。
曲面を抑える巧みな鏝捌きはお見事の一言に尽きます。

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さあ、いよいよ最終段階の仕上げノロの塗り付けです。
(石灰・ベンガラ・80メッシュ真砂土配合)
これも早業で素早く鏝を動かしながら、平均に塗りのばして
いきます。
.
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見る方も身を乗り出して注目です。

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一気にスパート!
西川氏の表情も真剣です。

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最終段階、手擦りの技に入ります。

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我が子を撫でるように優しく丁寧に仕上げていきます。

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遂に完成です。
その瞬間、会場は何とも言えぬホッとした雰囲気に包まれます。
9時半開始から講師の3氏は昼食も休憩も取る事無く、
15時までただひたすらへっついと向かい合い完成させてくれました。
本当にお疲れ様のハードな作業で、見学者も肩を撫で下ろすような
感じです。

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締めくくりにあたり、挾土秀平氏と山本忠和氏に総評を
お願いしました。
伊勢磨きの素晴らしさに両者とも感激の様子、
左官の技術を更に磨きをかけて頑張ろうとまとめて頂きました。

最後に質疑応答が行われ、ノリを使わない伊勢磨きの技法についてや、
壁面に応用する対策など、即仕事に生かそうという参加者の前向きな
対応に主催者側として嬉しい限りの締めくくりでした。

ご参加頂きました皆様、本当にありがとうございました。

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会場の撤収作業を終えて、記念撮影です。
お世話になった講師の、尾崎孝行様、西川和也様、松木憲司様、
平成会の皆様、その他お手伝い頂いた皆様、
そして、頑張ってくれた社員の皆様、
お陰さまで無事に終了出来た事に心より感謝申し上げます。
ありがとうございました。

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皆様にお配りした資料は、へっついのイメージを
大事にしたいと思い、「どぞうの絵本」の作者 村尾佳州子様に
無理を言って作って頂きました。
とても素晴らしい出来映えだと思います。
今回の講習会を盛り上げてくれた大事な宝物です。
村尾佳州子様、ありがとうございました。

来春も気合いを入れて開催しますので、また是非ご参加下さい。

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2008年10月16日
 ■ 「山西」の鏝

「山西」の鏝

第5回 漆喰・土壁 技術講習会もいよいよあと3日後に迫ってまいりました。
天気もまずまずのようです。
皆様のお役に立つ講習会になるようドタバタと準備を進めております。
当日のお越しを心よりお待ち申し上げております。

待望の、
四国 高松「株式会社 山西」の鏝を販売させていただくことになりました。

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京都 奥田左官工業所 奥田信雄氏のご推薦をいただき東京での発売です。

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名工の技を支える高い品質と極めた技術を駆使して製造された逸品ばかりです。
第1回目の商品が入荷しました。是非皆様の目と手で直にお確かめ下さい。
なるべく多くの商品を常時在庫販売をしていく予定です。

勿論、19日の弊社講習会にも展示販売致します。
お楽しみに。

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2008年10月07日
 ■ 第5回 技術講習会のご案内

第5回 漆喰・土壁 技術講習会 10月19日(日)開催が
迫って来ました。
伊勢磨きの魅力を存分に見て頂けるよう準備も着々と進めております。
ご希望の方に実技体験もして頂けるようにパネルを10枚用意しました。
即、壁の施工にも生かせる磨きの技をご体験下さい。
(希望者は磨き鏝等をご持参下さい)

今回は久住章氏、挟土秀平氏、他名工の方々にもご参加頂く事に
なっております。
是非この機会に情報交換と交流を深めて頂ければと思います。

現在も申し込み受付中で、まだまだ余裕が御座います。

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皆様のご参加をお待ち申し上げております。

詳しくは「富沢建材ホームページ 新着情報」をご覧下さい。

お問い合わせは TEL 03 3362 7774
富沢建材株式会社まで。

投稿時間 : 15:18 個別ページ表示

2008年10月04日
 ■ 秋田屋 もつ焼き 東京大門

第5回 漆喰・土壁 技術講習会 好評受付中
10月19日(日)開催 富沢建材株式会社
詳しくは「富沢建材ホームページ 新着情報」 をご覧下さい。

大江戸線大門駅近くの もつ焼き「秋田屋」は、
大勢の人が行きかうビジネス街にド〜ンと構える名店です。

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絶対に通り過ぎる事は不可能な香ばしい良い匂いが
お店の周りに立ち込めています。

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本能の趣くままに店内へ。
満席の店内を見回すとカウンター席が一席空いていました。
ラッキー!

早速、秋田屋名物、お一人様1本のみの 「たたき」 を注文します。

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来ました来ました。

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これが素晴らしく美味しいんです。

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口にほうばれば、軟骨のコリコリ感とお肉の甘みがたまりません。
ほんのり中がレアの焼き具合といい、タレの味といい申し分ありません。
うっ旨い!!
これをお目当てに人々は通うのであります。

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こちらも外せない定番の豆腐入り 「煮込み」です。
しっかりと煮込まれたホットする優しい味の煮込みです。

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ニラのおひたしに醤油をほんの一垂らししていただきます。
口の中がさっぱりとしますね。

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次にタコ串です。
かなり立派な足で、香ばしく焼き上がったボリューム満天の一本です。
もつ焼きの合間に嬉しい一品です。

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そしてこれも大好き、カシラ塩です。
飲み物もビールから赤ワインにシフトします。

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遠火で焼くのでしょうか、まんべんなく実に美味しそうに焼けてます。

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ご覧の通り串から外してみると、これまたレア状態で最高です。
柔らかくて噛めば肉汁がジュワッ出てくる逸品です。
カシラってやっぱり旨いなと改めて思うのでした。

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外にもテーブルが出て立ち呑が始まりました。
長居は無用、さっといただいて退席いたしましょう。
連日満席のこだわりもつ焼き秋田屋で元気を沢山貰いました。

いつも思うのですが繁盛店の良いところは、従業員の皆さんは勿論
お客さん同士も和気あいあいと楽しく食べて飲んで、そのお店の趣きに
たっぷりと浸れる所だと思います。
隣の初めてのお客さんが迷っているとアドバイスしてくれたりして。

来て良かったなとそんな気持ちになる「秋田屋」です。

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