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2008年09月01日

 ■ 左官伝統工法 荒壁講習会

第5回 漆喰・土壁 技術講習会 好評受付中
詳しくは「富沢建材ホームページ 新着情報」 をご覧下さい。

8月10日・17日(日)の二日間に渡り、
東京都立城東職業能力開発センターに於いて、
左官伝統工法 荒壁講習会が開催されました。

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熱心な多くの参加者を得て、東京では今までに無い
本格的な荒壁の実習体験の場が用意されていました。

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講師に久住章氏を迎え講習会のスタートです。
氏の高度な技と溢れる知識を学ぶチャンスです。

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先ずは刈り込んだままの長いワラから、土に練り込む
ワラスサを作ります。
押し切りを操作して5〜6センチにカットしますが、
見ていると怖いくらい手早く刻んでいきます

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長いワラの一部で貫を塗る時に伏せ込むカキワラを作ります。
キッチリと長さを揃えて束ねておきます。
どの様に使うかは後ほど。

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さあ、荒木田土の練り込みです。
ミキサーで砂を配合し水を加えながら適度な状態まで
攪拌して取り出します。

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そこへ、5〜6センチに切ったワラをどっさりと乗せていきます。

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ワラが平均に混ざる様に一斉に鍬で練り込みます。
ワラが多いところ、少ないところが無いように目と手足の感触で
チェックしながらひたすら練り込みます。

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いい塩梅に荒壁土が練り上がりました。

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さい取り棒でひょいっとひとすくい。
早速塗り付け開始です。

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待ち受ける久住章氏にパス。

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受け取ってそのまま一発で小舞にぶつける様に塗り付けます。

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上から下へ鏝を動かし押さえ込み、均します。

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先程切り揃えておいたカキワラを貫の部分に伏せ込んでいきます。
3〜4本づつ先っぽを鏝で押えて直ぐ伏せ込む要領で素早く
貫に沿って貼り付けていきます。

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参加者も一斉にスタート!
さい取り棒のネタを受け損ねたり被ったりと大騒ぎです
でも流石に皆さん直ぐに技を習得して楽しそうに荒壁塗を
体験していました。

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途中に技術的な部分と構造の解説もして頂きました。
その場で受ける講義は分かり易く良く理解出来ます。
勉強不足だった小舞の性能や組む技術を教わりました。

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夕方には塗り付けが終わり、今回の総評を久住氏にお願いしました。
「良く出来たと思います。この経験を生かし、この先は自分で考えて
もっと素晴らしい物を作っていって下さい。」
参加者の今後の活躍を願うカリスマの言葉は 「左官 愛」 が溢れるものでした。

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最後に足立校指導員、横山先生より修了証書の授与が行われ
閉会となりました。
皆様お疲れ様でした。


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何と私まで修了証書を頂いてしまいました。(感激)

東京都立城東職業能力開発センター 足立校の
素晴らしい環境の中で久住章氏の最高技術を見学出来て、
本当に最高の勉強になりました。

またまた、左官の奥深さに魅せられた2日間でした。
スタッフの皆様、参加者の皆様ありがとうございました。

投稿者 Tomizawa : 2008年09月01日 08:56