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2007年10月17日

 ■ 高知 二十日会 「第3回土佐漆喰講習会」 開催

10月13日(土) 高知県の野丁場で活躍されている
左官職で組織する 「二十日会」 様が、
第3回 土佐漆喰講習会 を開催されました。 

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会場は、高知県職業能力開発協会の
地域職業訓練センターで行われました。

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やはり南国、当日は快晴で気温も高く夏?と思うほど、
ホットな日です。

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ご覧下さい、素晴らしい施設で驚きました。
羨ましいの一言です。

テーマは、各土佐漆喰メーカーの商品について、配合方法、
土佐漆喰ヨロイの技法、磨きの技法と本格的な技を習得する
ハイレベルな講習です。

県外の、中部、近畿、九州地区からも多くの参加者を
含む約60名の大きな規模での開催となりました。

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会場には展示物も多数有り左官アートを楽しませて
頂きました。

これは、伊野左官工業の伊野郁夫氏の作品です。
板に塗り付けた土を細長くカットして、それを起こして
縦横に貼り付ける工法などアイデア一杯の作品です。

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こちらは、土佐漆喰の磨きです。
朱の磨きも見事で、しかも周り縁は緩やかなカーブで
中央部分より低く仕上げてありました。

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土佐で採れる土で色々な仕上げの作品が展示されて
いました。
綺麗な色土がいっぱいありました。

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田中石灰工業(株)様の展示です。
伝統材料を重んじながらもタナクリーム等、新しい商品開発に
情熱を注ぐ姿勢はこれからの建材の在り方に一石を投じている
メーカーと言えるでしょう。

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鏝(コテ)の展示コーナーもありました。
地域や工法によって珍しい鏝があるものですね。
見ていると楽しくてわくわくしてしまいました。

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さあ、いよいよ始まりです。
最初に二十日会会長の(有)北村工務店 北村隆正氏より
開会のご挨拶がありました。

北村氏は土佐漆喰の普及に尽力される仕掛け人です。

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次に、二十日会理事の(有)かわうち 河内六男氏より
講習会のスケジュールや行程の説明があり場内は
引き締まって来ました。

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材料作りも北村会長の指示に従い的確に慎重に
行われて行きます。

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木のトロ舟です。
これで鍬を使って錬るのが本当なんですね!

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軽くハンドミキサーで攪拌した漆喰を木のトロ舟に入れ、
平鍬でスサを押し切るように混ぜます。

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そうする事により板目にスサや石灰の塊が引っかかり、
良く分散出来る訳です。
プラスチックや鉄の舟では滑ってしまい混ざり具合が悪いのですね。

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土佐漆喰を製造しているメーカー4社です。
田中石灰工業(株)・北村石灰・栗田商店・西内石灰工業所 
の揃い踏みです。
聞けばそれぞれ微妙に違いがあるそうです。

ウ〜ン 奥が深い・・・。

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こちらは、ベテランが造り出す仕上げ用のノロです。

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丹念にフルイながら下にノロ分だけを落としていきます。
決して勿体ないからと言ってこしたり、絞り取るような事はしません。
何故なら細かいスサなど不純物が入ってしまうからです。

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漆喰の塩梅を確認します。

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材料も出来上がり皆さん一斉に砂漆喰から塗り付け
開始です。

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京都からお見えになった、皆さんご存じの
しっくい浅原 浅原雄三氏です。
その日本を代表するカリスマの技を存分に発揮され、
参加者の注目を集めていました。

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兵庫県からは、日本全国引っ張りだこの
植田俊彦氏が参加されました。
雑誌等でお馴染みのスーパー左官です。

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同じく兵庫県から、松木憲司氏です。
磨きのエキスパートとして全国を飛び回る
名人です。

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お笑い3人組です・・・しっ失礼しました!
愉快な冗談ばかり言っておられるので、ついつい。

左から、植田氏、浅原氏、松木氏が並んで磨きを
掛けている様子は見る物を引き付ける技のぶつかり合いの
素晴らしい競演でした。

高い技術の中にも、それぞれ行程のタイミングが違っていて
実に興味深い勉強になるパフォーマンスでした。

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熱心に若手を指導する、土佐漆喰の名工 河内六男氏です。
氏とは、南イタリアの石灰研修旅行にご一緒させて頂きました。
連日同室させて頂き、夜な夜な漆喰に付いてご指導をお願いし
多くの事を学ばせて頂きました。
田中石灰工業(株)の技術顧問でもある、河内氏の豊富な知識と技は
全て自身の体験から生まれて来たもので、その研究熱心な姿勢には
感銘を覚えます。

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二十日会 熱血副会長の、
(有)藤岡工務店 藤岡政男氏です。(右から3人目)
そのお人柄は周りを明るく元気にする土佐人の代表です。

九州熊本から見えた、
東口氏(右1人目) 越猪氏(右2人目) 丹波氏(右4人目)
と、鏝の話で盛り上がっています。

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藤岡氏の長年使い込んだ鏝は長さ30僂曚匹梁腓さだったものが、
20儖未泙覇辰棒茲諒がスリムに減っています。
この鏝でどれ程塗り込んだのか想像を絶する逸品です。

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参加者持参の道具箱です。
どれだけ鏝を大事にされているのか、良く分かる気がします。
手に取って見せて頂と、実に手入れが行き届いていました。

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伊野左官工業の伊野郁夫氏です。
冒頭の土のアート展示作品を制作された名人です。

あれっハンダ下地のパネルに何かを始めました。

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すると、あっという間に着物姿の踊り子さんが出来ました。
お見事!
僅かの時間でこれほどの雰囲気を出すとは驚きです。
基本技術を完成させた腕だかこそ出来る早業ですね。
その絵心もさすがのセンスを感じます。

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田中石灰工業(株)の若手営業マン 
伊吹知之氏(右)です。
東京担当でいろいろとお世話になっています。
漆喰に付いていつも一緒に考えている仲間で
今後の活躍が期待されるナイスガイです。

深田美佳さん(左)です。
深田さんは、今年5月にお亡くなりになった、
漆喰博士の濱田俊夫様のご令嬢です。
ライターをされていて、今回の講習会の取材に
お見えにまりました。

懐かしい濱田氏が愛用していたニコンのカメラを引き下げて
取材されるお姿を拝見していると、やはり似ておられるなと
氏の面影が偲ばれる嬉しい時間でもありました。

深田さんには、お父様のご意志を引き継いで頂き、
土佐漆喰の為ご尽力頂ければありがたいと思っています。

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土佐の熱気と高度な土佐漆喰の講習会ですっかり
興奮してしまいました。

本物の材料と、本気の左官屋さんが取り組む土佐漆喰の壁は
単に伝統工法と言うだけでなく、これからの左官の在り方を
表すもっとも優れた工法だと言えると思います。

例えば、カップ麺が出回っている時代ですが、
生地を練って打って麺を作り、出汁は昆布と鰹節で採って手作りの
本物の美味しさを知る事でその違いに気が付きます。
それと同じで、左官の技もプレミックスの材料を使うばかりだけでなく、
捏ねたり、ワラを継ぎ足したり、ノロを取ったりと材料の手作りから
始める事で、塗り付けて仕上げるまでの本当の左官の仕事と、
自然素材の塗り壁の良さが分かるのだと思います。
漆喰が見直され益々世に広まることは間違いの無い所です。

少し成長したかな?
何か土佐っ子になった気分です!

高知の皆様、本当にお世話になりありがとうございました。
教えて頂いた事を生かせるよう精進して参ります。
今後もご指導をよろしくお願い致します。

投稿者 Tomizawa : 2007年10月17日 11:11