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2008年04月29日

 ■ 奥田信雄氏 京壁講習会準備

弊社開催の講習会も1ヶ月後に迫ってまいりました。
今回は、久住章氏、挟土秀平氏もご参加下さるそうです。
どんな講習会になるのかとても楽しみです。

 ※第4回 漆喰・土壁 技術講習会のご案内です。
  平成20年5月25日(日) 遂に京都の巨匠 奥田 信夫氏に
  お越し頂き、京壁の技をご披露して頂きます。
  詳しくは、弊社ホームページ
 『新着情報』 をご覧下さい。

4月27日(日) 第4回 漆喰・土壁 技術講習会の準備が行われました。

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東京都左官職組合連合会 平成会の皆様にお手伝い頂き、
受講者向けの土壁パネル10枚を製作していただきました。

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いつ見ても気合いの入る、カッコイイ平成会の袢纏です。

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いろいろな道具が次々に飛び出します。

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いつもながら左官屋さんとは思えない見事なパネル製作風景です。

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最後にサンドペーパーをかけて仕上げていきます。
講習に参加する方の身になって心を込めて作ってもらってます。

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今回はTSサンドをB-YN石膏で練り下塗りを行いました。

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ここからが鏝を握っての本職技の始まりで、鏝と材料が遊んでいるように
塗り付けていきます。

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お手製のチリハケでチリ周りの処理です。

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半乾きまで待ち、本聚楽土を塗り付けます。

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京都 中内建材の本聚楽土を使い下塗り材の準備です。

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ヒダシスサを配合します。

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丁寧にフルイで通して不純物を取り除きます。
欠かさず行う行程ですね。

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本聚楽土にヒダシスサを徐々に混ぜ込んで仕込んでいきます。

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出来るだけ薄く塗り付けます。

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10枚塗り付け完了しました。
表面に軽く刷毛を引いて乾燥を待ちます。

後は5月18日(日)にチリ周りの処理を行って講習当日に備えます。

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下塗り作業も終了で片付けを終えて、ここからが楽しい時間の始まりです。
この墨壺は、湯河原の長田左官様の手作りの物です。
木をくり抜いて作ったそうで何とも雰囲気のある壺ですね。

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そして、これはお見事!
小沼左官様の大事な手作りチリ刷毛です。
古い物は50年前の物もあり、手に取る人の目が皆真剣になります。
チリ刷毛の素材を何処で調達するかとか、作り方、物の善し悪しと、
話題は尽きません。
使いやすさは天下一品の秀作です。
仕舞うときは一丁一丁を布に包んで箱に収めていました。

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こちらの鏝は、現在小沼氏所有の榎本新吉氏から譲られた兼定の鏝です。
弊社でも暫くお預かりして、鏝サミットの時に展示をさせていただきました。

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箱の下にも宝物が・・・。
この紋所が目に入らぬか!! とばかり「榎本」の刻印がさんぜんと
輝いています。

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今回も素晴らしい左官の世界にたっぷりと浸らせていただきました。
講習会の準備をお手伝いいただきながら、こんな楽しい体験が出来るとは
つくづく幸せな事だとありがたく思うのでありました。

今回、お手伝いいただいた、木村左官様、小沼左官様、小宮左官様、長田左官様、
ありがとうございました。

講習日1週間前の5月18日(日)には、チリ周りの処理をお願いします。
今度はどんな事が起きるのか、楽しみな事です。

講習会のお申し込みもご好評のうちに多くの方から頂いております。
まだの方は早めのお申し込みをお待ちしております。

投稿者 Tomizawa : 2008年04月29日 13:16