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2007年01月19日

 ■ 小舞壁のお話

昨年の秋に日左連主催の職業能力開発総合大学で行われた
伝統工法講習会の中で小舞の施工を見せていただきました。

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この滅多に見られない小舞の技をご披露いただいたのは、
(株)あじま左官工芸」 の金田様です。

あじま左官工芸様は神社や文化財の左官伝統工法の施工を
最も得意とする非常に高度な技術を有する会社です。
仕上げる現場は凄い物件ばかりです!
阿島社長をはじめ若い職人さん達は日々技術の習得に貪欲で、
その技術の一部をこの講習会で見せて下さいました。

実際に竹割りと言う道具を使って真竹を割るところからの実技は、
非常に分かりやすく、普段なかなか見る事の出来ない小舞の世界を
じっくりと見学する事が出来ました。

それでは金田さんの技をご覧いただきましょう。

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竹割りは真竹の頭に刃を合わせ真下に向かって打ち下ろして行きます。

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すると・・・

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これ面白い様に均等に割れます♪

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割った竹の面を削ります。

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割れ竹を編んでいきます。この作業を小舞掻き(こまいかき)と言います。
枠組みの内側に穴をあけ、まずは縦方向から割れ竹を取り付けて行きます。
縦が終わったら写真の様に横方向に掛かります。

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中央の間渡し(縦の板)と貫(横の板)にビスで固定します。

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そして、縦の小舞竹と横の小舞竹をワラ縄で結って行きます。

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実際の小舞仕様の建物で小舞掻きが完成すると、それだけでもアート!
芸術作品!で、荒壁土を塗り付けるのがもったいないと思ってしまう程
素晴らしい建造物になります。

チャンスがあれば見る価値多いに有りです。

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次に、荒壁土作りを実演していただきました。
土に入れるワラです。

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昔、子供の頃見た事のある切断機ですね。
約10僂曚匹離汽ぅ困農擇辰討います。

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切り手は中野の諸岡左官様です。
切れ味も良く楽しそうですね。

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切断したワラをワラスサとして荒壁用の土に練り込んで行きます。

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練り込んだ土を水分を保ったまま2ヶ月から半年ほど
寝かせワラを自然に発酵分解させます。
熟成ってやつですね。
それによって粘りのある良い壁土になるのです。
さらに塗り付ける前にもワラを足して練り込みます。

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さあ塗り付けです。

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まず、小舞竹が横方向の面からぬります。
縦方向から塗ると土が小舞竹に引っかからず落ちてしまうからです。

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たっぷりと荒壁土を塗り付け、しっかり裏に押し出します。

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裏から見ると土が良く出ています。
この状態で塗り終わると完全に乾くまで置いて、
その後裏面を塗り付けます。

この様に手間と時間を掛けるから良い壁になるのですね。

大変勉強になりました。
滅多に見ることの無い施工を見せていただき感謝です。
有害物質を含む建材を多用して来た過去から、
自然素材の塗り壁が見直されて来た今、何を見て行くべきか
大事なことを教えて頂きました。
伝統工法が基本であることを、もっと勉強します。

ありがとうございました。


投稿者 Tomizawa : 2007年01月19日 12:56