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2008年01月18日

 ■ 漆喰蛇腹 植田俊彦の技

淡路の名工 植田俊彦氏が造り出す 「漆喰蛇腹」 
の世界へご案内します。

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昨年の暮れに植田氏の現場へお邪魔しました。
全国を飛び回る氏に、暮れの忙しい時にも拘わらず沢山の事を
ご指導いただきました。

この建物は壁、蛇腹、天井、階段の蹴込みまで内装全て塗り物の、
植田ワールドが展開されています。
入るなり驚きの漆喰のオンパレードです!

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本日施工されているのは、植田氏が得意とする現場引き漆喰蛇腹です。
すでに砂漆喰で下地が出来上がっているところに仕上げの施工です。

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蛇腹引き用に調合された硬めの漆喰を下地にかなり厚く塗り付けていきます。

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思ったよりタップリと付け送ります。
下地や漆喰の調合具合、塗り付けの厚みなど細かい所まで
チェックしながら作業する荒井氏です。

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2mほど塗り付けると型を使って漆喰の付具合を確認します。

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ここで植田親方 登場!
現場蛇腹引きの本番です。
追っかけの作業は熟練の技を生かした手早い作業です。

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しかしながら納得の形に収まるまで幾度となく引きます。

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手元に全神経を集中して見事に仕上がっていきます。

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そして、入り角部分の仕上げです。
これぞ植田氏の技の見せ所で柳刃鏝を使ってそれはそれは丁寧に
手を動かします。

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ここも気合いの入れどころで細かい作業に息も止まります。

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どうですかこの美しさ、ご覧下さい。
完璧な仕上がりにため息が出ます。
一カ所を仕上げるのに小一時間かかるそうです。

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一段落の時に、蛇腹引きの型作りを教えていただきました。
型面に貼る、薄手のステンレス板で巾が約28个縫ットされています。

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それを型の大きさに合わせた長さに切ります。
織り込む所に印を付けて、

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型はさみで折り目を付けていきます。

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あっと言う間に型に合わせた引き面の出来上がりです。
しかも正確に!

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この現場では4種類の引き型が使われています。

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この現場引き作業は見ていると楽しくて面白くて飽きませんが、
施工する職人さんはさぞ大変だと思います。
慣れているとは言え、上半身はバキバキになって辛い事とでしょう。

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でも見て下さい。
長手の漆喰蛇腹の仕上がりです。
大きい部屋の天井にピーンと通った巾25僂睛ろうかという
漆喰蛇腹の迫力に言葉を失います。
それにしても蛇腹というのは美しい!!

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いつも明るく楽しい植田氏です。
今回お邪魔した現場でも職人さんとの笑いが絶えない活気の有る
作業風景でした。
次から次へと出て来るジョークと道具、そして仕上げのバリエーションの
豊富さは、いつも驚かされる左官のエンターテイナーです。

しかしながら作業の瞬間瞬間に緊張感のある空気が張り詰める時が
有ります。
氏はいつも失敗から色々な事が学べると仰っています。
その言葉に裏付けられた一時も無駄にしない姿勢に、
本来の左官の姿を見せていただいたように思います。

大変で必至で作り上げるから、出来上がりが美しいのですね。
心のこもった仕上がりに感動を覚えました。

漆喰万歳!

植田親方ありがとうございました。
職人の皆様お世話になりました。

投稿者 Tomizawa : 2008年01月18日 07:18