« 新刊案内 出ました!「世間遺産放浪記」 | メイン | 「濱田 俊夫氏」 を偲ぶ »
2007年05月28日
5月27日(日) 「漆喰・土壁 技術講習会」 を開催致しました。
テーマは 「江戸黒漆喰磨き」
久住章氏をお招きしての講習会は実技受講者60名、見学者150名、
合計210名の皆様にご参加頂き無事開催することが出来ました。
まずは前日の準備の様子です。
朝から平成会の皆様と会場の設営を開始し、
午後からは久住氏にご登場頂き、材料のチェックをお願いしました。
砂漆喰と中漆喰はスサの量を追加して微調整しました。
仕上げの段階を緊張しながら見守ります。
黒ノロは合格です。(良かった!!!)
一通りの行程を確認してのテスト施工は成功のようです。
夜も遅くなり会場の設営もどうにか収まりました。
明日が楽しみです。
さあ、いよいよ当日です。
長年の夢だったカリスマ左官、久住章氏の技術講習会の始まりです。
私の行いが良かったのでしょうか?天候にも恵まれ爽やかな朝を迎えました。
早くから参加者の皆さんがお見えになっています。
講習会の始まりです。
多くのご参加を頂きここは本当に建材店?と思うほど人で埋まりました。
近所の人は何が始まったのかビックリして見に来ていました。
まず最初に本日のテーマ 「江戸黒 黒漆喰磨き」 の施工行程と、
材料の説明が行なわれました。
久住氏の解説と動きを真剣に受講する参加者の皆さんです。
開始早々から皆さんの熱気を感じます!
榎本新吉氏も来て下さいました。
西の久住、東の榎本、両巨匠の顔合わせです。
一通りの説明が終わり直ぐに実技に入ります。
久住氏と同時進行でその都度アドバイスを受けるシステムです。
砂漆喰→中漆喰→黒ノロ塗り付けと進んで行くうちに、
会場はそれはそれは凄い熱気で埋まったのでした。
磨きは水引きのタイミングが命。
個々に的確なアドバイスをする久住氏です。
時には手を取り足を取り!!
瞬時に磨きが変わった・・・オオッ。
その魅力と凄さに皆さん大きな感動を受けているようです。
上手く行くかはこの辺のタイミングが大事です。
「心を込めて磨くんや〜」と久住氏のエールが飛びます。
フレスコ画の大野彩先生、村尾佳州子先生も頑張ってます。
挟土秀平氏が今回もお忙しいなか来て下さいました。
鏝を取ればその技に周りの目線は釘付けです。
秀平オーラが出ています!
そろそろ仕上がってきました。
お見事!湯河原の長田左官様。
千石の鈴木左官様も素晴らしい出来映えです。
写るんです!
またまたご対面。
榎本氏と挟土氏のツーショットです。
この場がコミニケーションの場としてもお役にたっていると思うと、
嬉しい限りです。
販売コーナーでは、書籍類、色土、ノロ、砥の粉等の
お薦め商品が並びました。
特に書籍に関しては情報満載の即役立つものを選んでの
紹介で多くの方にご利用いただきました。
鏝のコーナーです。
こちらは三木市から来て頂いた鏝鍛冶、五百蔵製作所様の展示です。
徹底した職人技で左官の要求に応える鏝作りの巨匠で、
久住氏の鏝を多く手掛けています。
毎月第3土曜日に弊社の鏝サミットでお世話になっている、
東京金広様です。
その場で使いやすく手直しや柄の付け替えなど即対応の、
左官の味方、三度の飯より鏝が好きな大将です。
榎本氏、挟土氏が納得の鏝を作る名士です。
講習会も終盤、久住氏の総評が行われ、
質疑応答も次々と活発に出て最後まで盛り上がりました。
「今日が上手く出来ても次はどうか分からない。
もっと良い壁を塗れるように練習して下さい」
と締めくくり、参加者の熱心さを称え左官と磨きの魅力を語ってくれました。
一枚一枚の作品を拝見し嬉しくなりました。
どれを見ても一生懸命さが伝わってきて・・・良かったな〜と。
本当に多くの皆様にご参加を頂きありがとうございました。
この講習会が少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。
平成会とボランティアの皆様には4月の初めから準備の為、
何回も日曜日を潰して頂きありがとうございました。
無事開催出来たのも皆様のお陰です。
そしてお忙しいにもかかわらず快く講師をお引き受け下さいました
久住章様に感謝申し上げます。
心に残る講習をありがとうございました。
優し〜い表情と語りの中に見え隠れする技術に裏付けされた
厳しく強い久住さんの魅力を再認識しました。
今回の感動を忘れずに今後も頑張って行きます。
そしてご参加の皆様の熱心さに心を打たれました。
その様子を拝見して一番楽しんでいたのは私だと思います。
建材屋冥利に尽きます♪
ありがとうございました。
投稿者 Tomizawa : 2007年05月28日 17:22