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2007年02月28日
2月24日(土) OZONE情報バンク リビングデザインセンター内の
室内環境ラボに於いて、健康な住まいづくりワークショップ
「漆喰を極める」 と題した講習会が開催されました。
OZONE6階のパークサイドスクエアです。
場所がら完全に養生された会場は講習が始まるのを待つばかりです。
講師の方々、スケジュールの打ち合わせです。
このいなせな左官のハッピを着た後ろ姿は?
そうです、鈴木建塗工業(株) 代表取締役 鈴木 光様です。
鈴木氏は1973年工学院大学建築学科卒業で一級建築士の資格を持つ
現職の左官職人さんです。その一方で、工学院大学難波研究室で長年
左官材料の共同研究を続けておられます。
現在役職として、(社)日本左官業組合連合会理事。左官職業訓練指導員。
ものずくり大学・職業能力総合大学校非常勤講師を歴任されています。
また執筆活動も多く、代表的なものに『日左連』 日本左官業組合連合会 発行の
「現代左官事情と伝統的素材・技術の革新に関する研究」を、
『建材フォーラム』 工文社 発行では、「左官往来 現代左官事情」を連載されています。
熱心な皆様がお揃いです。
さあ、『室内環境ラボ』 こだわりの講習会が始まります。
今回のテーマは「漆喰を極める」です。
近年、シックハウス対策として明確に漆喰の安全を示すための漆喰業界独自の
「化学物質放散自主認定制度」がはじまりました。
単なる漆喰は昔ながらの伝統材料だから安全というだけでなく、一般に流通
している漆喰にも色々と種類があることや、その特性を再確認し施工の手順も
一から練習し極めていただきます。
最初に講師、
ミヤビ工芸 大久保雅一氏
諸岡左官店 諸岡永長氏
(有)西栄工業所 西村眞一氏
の紹介から始まり、早速に鏝を持って「鏝返し」の練習です。
参加者は配られた鏝を握って一斉に鈴木氏の真似をします。
後方にメガネを忘れたコナン君がいます・・・お気付きですか??(可愛い)
そして、漆喰を鏝板に取って実際に鏝返しの練習です。
鏝に上手く乗りますか?
コナン君、自分でやり始めました。
お母さん心配で何事が起きてもフォロー出来るよう万全の体制です。
その心配をよそに・・・見て下さい、見事な鏝返し!
お母さん驚きの表情の後、大喜びされていました。
こちらのご家族は現在新築中で、皆さんで漆喰壁塗りをするのを
楽しみにされているそうです。 いいな〜。
お子様にとっても良い経験が出来て自分で塗った壁は良い思い出に
なることでしょう。そして家を大事にしてくれると思います。
鈴木氏の丁寧な指導でこのように上手くなりました。
リズムも良くなって来たみたいです。
鏝技の後は養生と目地処理の習得です。
塗り付け前に絶対必要不可欠な作業です。
これは施工による汚れを防ぐ為と、ボードのジョイントの割れを防ぐ為です。
仕上がりの善し悪しはこれに掛かっていると言っても過言ではありません!
下場もしっかりとテープを貼り付け、巾木や床面を汚さないよう養生します。
ボードのジョイントも割れが入らないよう、しっかりとメッシュテープを貼ります。
鏝さばき、養生の後は塗り付けです。
先ずは講師の熟練の技を見ます。
そして鏝板に漆喰を受け取り塗り付け開始。
最後まで一生懸命頑張っていたお嬢さんです。
やはり新築のご自宅に家族で壁を仕上げる事を楽しみにされているそうです。
仲良し家族に家造り本来の姿を見せていただいたと、つくづく思いました。
壁面とは違う難しい天井の塗り付けです。
初めてとは思えない鏝さばきに驚きました。
今回は2種類の材料を試してもらいました。
作業性の違いに戸惑を感じる場面も。
地下足袋を履いた本格派・・・先日弊社にもお見えになった熱心な受講者です。
頑張って下さい、応援しています。
スタジオのような素晴らしい会場は予定時間を超えての熱い
ワークショップでした。
思わず撮ったショットです。
講師 大久保先生の作品に見入る二人の子供達です。
心ある作品は人を引きつけるのですね。
彼らの姿に明るい未来を感じたのは私だけでしょうか。
今日は凄く勉強になりました。
参加者の皆さんが熱心なのを見ていて、家とは物と人間の関係ではなく
建てる時に家族で参加して、一緒に歩んで成長して行く何でも見守ってくれる
パートナーなんだと。
ご参加の皆様、お疲れ様でした。
オゾンの皆様、鈴木先生、講師の皆様、ありがとうございました。
次回も参加させて下さい。
投稿者 Tomizawa : 2007年02月28日 10:14