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2006年12月28日
■ フランクフルトの朝 見たものは?
フランクフルトのホテル 「マリオット・フランクフルト」 に泊まり、
翌朝早起きして散策しました。
10月半ばでかなり冷え込んだ朝でしたが空気も良くすがすがしい
散歩にはもってこいの雰囲気です。
見るところすべてが絵になる町で夢中で歩いていると、
ふと、何やら人の気配が・・・
道路の少し先で、巨大な人間が動いているではありませんか!
よく見るとハンマーを打ち付けているようです。
それは巨大なオブジェでした。
黒く浮かんだその姿やハンマーを振り下ろす動きに目を奪われました。
後で調べたら、1980年代を代表するアメリカ人作家
ジョナサン・ボロフスキーの芸術作品だったのです。
作品名 「ハンマリングマン」 槌打つ人
ボロフスキーは自分の見た夢や、新聞の報道写真、雑誌の広告などから
得た様々な人間像を絵にし、そのイメージを更に立体作品へと発展させ、
空間に解き放たれた人間像は、作家自身の姿であるとともに、
彼と同時代を生きる私たち自身の姿でもあることを表現しているそうです。
その時、知らないながらも思いがけないハンマリングマンとの感動の出会いに、
フランクフルトにいる喜びを感じました。
彼を知っていたら作品の足下に行って抱きついていましたね、きっと。
投稿者 Tomizawa : 2006年12月28日 12:40