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2007年07月18日

 ■ 久住 章  鏝セミナー

7月15日(日) 突然の事ではありましたが、
カリスマ左官 久住 章氏 による、鏝セミナーが開催されました。

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5月に弊社で開催した久住氏による黒漆喰磨きの講習会で、
鏝についての説明があまり出来なかった事と、
皆さんにもっと鏝を知ってほしいとの熱い思いから、
わざわざ急遽お越し下さり、開催する事となりました。

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台風で雨の激しい中、弊社事務所内に入り切れないほど多く方に
お越し頂きました。

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熱心に聞き入る皆さんに、久住氏の声にも力がこもって来ます。
鏝の話だけで4時間にも及ぶ究極の解説はあまりにも内容が濃く、
ただただ久住章マジックに酔いしれていたのでした!

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冒頭に、土壁や漆喰壁の色々な仕上げによって、どの鏝を使ったら良いのか
分からない場合が多い。土・漆喰・モルタルを塗るのも鏝の種類を知り、
理解する事で仕事がとてもやり易くなる事を知ってほしいと、
図解による説明で始まりました。

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特に鏝表の形状と性能に付いては詳しく説明がありました。
材料に含まれる水と、鏝表の関係を分かりやすく解説。

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塗り付け時の鏝当たりの角度(立ち方)が理解できました。

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剣先と肩口の意味と使い方についての説明です。

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鏝後ろの理想的な形状と減り方の様子です。

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久住章氏の手作りチリハケです。
葦(よし)で出来たハケは最高に使いやすそうです。
毛先の手入れの仕方まで丁寧に教わりました。

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そして、土壁の場合における鏝の動きを実際にご披露頂きました。

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開催直前に用意した、ハンダ用中塗り土を30メッシュでふるい、硅砂6号と
大曾根金印粉つのまた、富士スサを斧で細かく叩いたものを配合した糊捏ね
仕上げ土の塗り付けを行いました。

華麗な鏝さばきに全員の目が釘付けです。
2回に分けて仕上げた面は鏝波無しの完璧な糊捏ね仕上げです。
あっと言う間の早業に思わずため息が出ました。

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最後に○○○の話!?  ではありません。

現在、実際に鉄を打って鏝を作る鏝鍛冶さんが三木市にも、
数える程しかいなくなってしまった事を危機感を持って報告されました。
この日は、三木市の鏝鍛冶で漆喰押さえ鏝を製作された五百蔵製作所の
五百蔵様と、弊社で毎月第3土曜日に開催している鏝サミットでお馴染みの
東京金広様にもお越し願い、いろいろとアドバイスを頂きました。
今後も、左官さん、鏝鍛冶さんと大いに意見交換をして頂き、
良い鏝を作って頂きたいと思います。

久住氏曰く
「鏝を作る職人さんがいなくなったら大変です。
皆さん鏝を沢山作ってもらい高くこうてやって下さい。
決して値切っては駄目です! そして良い仕事をしましょう。」

クゥ〜 良いこと言ってくれました!!
この様に久住氏は左官業界皆の応援団長なのです。

久住氏のカリスマと言われる訳が、良く分かりました。
どれ程の経験と知識に裏付けられた世界なのか・・・。
聞けば聞くほど知れば知るほど日本、いや世界各国を飛び回り徹した試行錯誤の
結果つちかわれた久住ワールドなんです。
建築の日本史、世界史がそこにはあって、それらの良い所を蘇らせる伝道師。
どこまでの探求心と情熱があるのか・・・やはりカリスマなんです!
4時間ではとても足りない鏝の話でした。

突然ではありましたが、この度ご参加頂いた皆様、日左連理事の松本元意様、
東京金広様、五百蔵様、ありがとうございました。

久住 章様、ご多忙にもかかわらずお越し頂きました事、感謝の言葉もありません。
どうか今後も迷える子羊たちをお導き頂きますようお願い申し上げます。
声が出なくなるまでの左官愛と熱意のご講義に感謝します。
その素晴らしい笑顔に、もの凄い元気を頂きました。
ありがとうございます。

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朝方の台風による大雨は嘘のように上がりました。
これも久住マジック?
酔いしれた皆さんはすっかり傘の事を忘れていったのさ!

傘も売るか? (笑) 

投稿者 Tomizawa : 2007年07月18日 14:12