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2007年01月30日
1月27日(土) 久住 章 氏にご来店いただきました。
今回東京には、建築家の 隈 研吾 氏と打ち合わせの為にお見えになり、
その後弊社にお立ち寄り下さいました。
久住氏には5月に弊社で開催する、漆喰・土壁 技術講習会の講師を
お引き受けいただいております。
その開催に向けての段取りをご指導をいただきました。
まずは講習で使用する材料の確認です。
倉庫をご案内し、以前指定を受けて取り寄せた商品を見ていただきます。
消石灰、濡羽色油烟墨、むしろふのり、中塗り土、仕上げ土など、
一通りのチェックを受けました。
講習に使う材料だけでなく他の材料についてもアドバイスをいただき、
素材の善し悪し、商品の性質や性能など多くの情報をいただきました。
事務所では裁縫教室?が始まりました。
漆喰黒磨きや大津磨きの時に拭き取りや磨き込みに使う
小さ目の座布団のような物の作り方を教わりました。
これも講習会で使うものでかなり微妙でデリケートな部分があるんです。
指定を受け、取り寄せた高級ベルベットとスーパーミンクの生地は、
久住氏が全国に足を運んで探し求めた磨きに最適な物です。
その意味と使用法も含めてのご指導は驚きと感動の連続です!
お裁縫までカンペキなんですから、ほんまに!!
待ってました!鏝(こて)のお話です。
講習会で使う鏝についてのアドバイスです。
当日は本焼中塗鏝、磨き鏝、ノロ塗り付け鏝が必要になります。
それぞれの仕様目的や形状の意味、使いやすくする為の加工の仕方など、
久住氏の経験を元に実際に使える鏝がどの様な物かを教えていただきました。
実に凄いんです! さらに鏝の奥深さを知ってしまったのです!!
改めて久住氏の偉大さを知る日になりました。
温厚な人柄は周りの人を和ませてくれます。
しかし、何事も徹底して研究調査しそれに基づいた妥協の無い言動に、
もの凄いパワーを感じます。
そのパワーと、氏の持っている能力・感性が秀作を生むのでしょう。
そしてその高度な技術を多くの人に伝える・・・。
カリスマと言われる意味が分かった様な気がします。
巨匠を迎えての講習会を成功させる為、気合いを入れて準備します。
講習会の詳細は間もなくご案内申し上げますのでよろしくお願い致します。
皆様のご参加を心よりお待ちしております。
久住様、お忙しいにもかかわらずお越しいただき本当にありがとうございました。
投稿者 Tomizawa : 2007年01月30日 07:36