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2007年01月14日

 ■ 青松寺 座禅堂 磨き床

港区愛宕にある 萬年山 「青松寺」 の静寂な座禅堂にご案内します。

以前もご紹介しましたが、この坐禅堂の床は左官の磨きの技を施した
朱色の磨き床です。
施工は榎本新吉氏、小沼充氏他多くの名工の手によって行われました。

2002年の施工時の様子と昨年見せて頂いた時を比べて見ましょう。

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都心の芝エリアに位置する青松寺は敷地内にそびえ建つ2棟の高層ビルを両脇に
まるで門のようにして構える歴史あるお寺です。
写真下部に山門が見えます。

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重厚感のある山門です。

下層には四天王像、上層には十六羅漢が納められています。
その壁面は青漆喰の磨き仕上げです。

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山門をくぐり、本堂に向かって左側のこの建物が坐禅堂です。
修行僧をはじめ寺を訪れる方々の学びの場になっている道場で、
中央に納められた聖僧様を囲んで周囲に単(坐禅の席)を設け、
坐禅を中心に食事から瞳眠までの一切の生活が行持されます。

外壁は黒漆喰仕上げです。

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約4年前、2002年10月26日 仕上げ最終段階の時に見学させて頂きました。

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施工の基本的技法は漆喰の磨きです。

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膝当てをしてしゃがみ込んでひたすら何日も磨き続けます。
見ているとそれはそれは気が遠くなるような作業でした。

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左の椅子が磨き床に写っています。

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室内だけでなく周りを巡る廊下まで、初めて知る見事な輝きに興奮して
見入ってしまい暫く動けなかった事を覚えています。

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いくら手を入れても切りの無い作業で、少しのムラも見逃さないよう
真剣にチェックします。

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そして4年後、聖僧様を中央に頂く座禅堂の磨き床は・・・。
言葉では表現出来ない、深みのある見事な輝きに進化していました。
僧侶の皆様の日々のお手入れと、素足か足袋のみの使用で
石灰の持つ特性と相まって磨き込まれていたのです。

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この様な輝きになる事を想定しての技法と聞いてビックリ!

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磨き込まれ馴染んだ魅力的な輝きを放つ様子を、
写真でお分かり頂けますか?

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人の手で出来る事、作る物に限界は無い様な気がして来ました。
そして、手を加えれば加えるほど素晴らしい物が生まれ、
その生まれた物が進化する事も教わりました。
施工された名工左官さんの心が写っている床なんです。

座禅堂の透き通った空気が心を晴れやかにしてくれました。
幸せを感じる日になりました。
合掌

投稿者 Tomizawa : 2007年01月14日 10:46