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2010年05月30日

 ■ 小沼充 パオ連続講座

ご報告が遅れましたが、
5月9日(日) パオ連続講座「左官仕事、どろり好奇」
第3回目が開催されました。

講師は東京の小沼充氏です。

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テーマは「忍者の磨き」
小沼氏の磨きはいつも左官技法の最高レベルに達する究極の
仕上がりを見せてくれます。

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その技話を聞けるとあって会場は満席です。

今までの作品の多くは、木村氏の美術家としてのセンスが加わり、
更に進化してきました。

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材料から技法、道具までこだわり抜く小沼氏の世界は、
気が遠くなるほど奥深いものです。

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その作品は他の左官職人をあっと言わせた、青松寺本堂の磨きの大壁、
座禅堂の磨き床などのとてつもない大型物件から、

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銀座 一草の癒しの大津磨き間仕切り壁など、人々に感動を与えるものを
多く手掛けています。

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更に、本物の工法をお施主様や設計の皆様に知っていただく為、
左官工法講習会の講師として全国を飛び回っています。

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かまどの制作も小型から大型まで何でもござれ!
洗い出しのかまども素晴らしいものがあります。

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これは、晴れやか美術計画 木村謙一氏との共同個展で展示した
作品です。
木村氏のデザインする複雑な型に、見事に大津磨きを施工してあります。

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土壁もまるで生きているような躍動感溢れる仕上がりに、
見る人の心が引き付けられます。
磨き、土壁、洗い出し、その他何をやっても一級品。
ここまで来るのにどれほどの努力と苦労があったでしょうか。
でも、更に小沼氏の進化は止まりません。
忍者左官ですから。

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何故忍者かと言うと、ある現場でお施主様が小沼氏の仕事振りや、
動きを見ていて「忍者だ!」と思い、忍者の服装を用意して着させたのが
忍者左官の始まりなのです。
何と言う逸話でしょうか!!
左官職人とお施主様の素晴らしい関係ですね。

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道具箱も自分でデザインした輪島塗特注品の凄いものです。
高級料亭のお料理を運ぶ岡持でもここまでやるか?の逸品ですね。
時には、旅行カバンとして使う時も??
そのこだわりにも恐れ入りました。

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内容の濃い講座も終わりホッと一息の小沼氏です。
京都の山本氏、三重の松木氏、名古屋の加村氏も応援に駆け付け、
講座修了後の懇親会です。
このメンバーが揃えば後は・・・(爆笑)
いやー、勉強になったの、楽しかったので2倍の美味しさ満喫です。

小沼充様、木村謙一様、ありがとうございました。
次回も楽しみにしています。

投稿者 Tomizawa : 2010年05月30日 08:06