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2009年02月21日

 ■ 蠱翕膩材 京都土処

予てより、京都でご活躍の久住誠氏からお話を聞いていた、
京都 京田辺市の蠱翕膩材様へお伺いして来ました。

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京都の南に位置するこのエリアは伏見に程近い、良質な土が取れる
羨ましい土処です。

ついに念願叶って見学出来る日がやって来たのです!

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早速にお目当てのプラントへ案内をしていただきました。
かなりの大きな敷地にストックヤードを構えておられます。

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中島社長様です。
充分に練り込んだ荒壁用の木津の土を手に取り、粘度とワラの繊維の
具合を確認しました。
今までに見たり触ったりした事の無い感じです。

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その土を捏ねるミキサーです。
想像を遥かに超える大きな設備に驚きました。

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ミキサーの上に登って見れば、

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乾燥したワラが山になってます。

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そして、そのワラを大量に切断するカッターです。

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その下に3立方メートル練りのミキサーが構えています。
ショベルで木津の土を入れ、上からカットしたワラを落として
大きな羽根をゆっくり回し約3日間練り込みます。
これは凄い!
確かにこれならしっかり練り込める訳です。

これだけ練ると土とワラが良く馴染み、ワラ自体の繊維も揉み解されて
しっかりとした強い部分が残りスサとしての役割を充分に果たせるのでしょう。

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こちらは屋根土製造用のミキサーです。

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屋根用は、伏見大亀谷の土で木津とは違った黄色です。
ウム・・・これが本物の大亀谷の色合いかと見入ってしまいました。

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その他、多種に渡る袋詰の設備も完備していました。

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これは、乾燥させて精製した木津のマサ土です。
中塗でも仕上げ用にも使える粘土質が素晴らしいマサです。
指で擦り付けると軽く潰れる質感です。
この様にストック出来るのが羨ましい限りです。

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前もって用意していただいた、木津の練り込み土の乾燥させた物を
見せてもらいました。

どうですかこのワラの状態!
固く締まった塊は割って見ればそのしっかりした状態が確認出来ます。
これが壁になるとしたらクラックも無い強い素晴らしい土壁に成る事は、
間違いの無いところです。
中島社長は、お客様の現場の用途に合わせて希望通りの配合の土も
作ってくれるそうです。
京都という場所柄、国宝、重要文化財等の建造物や伝統的工法の
建築物が多い地域で、その修復や新築の施工に必要な本物の土を
供給するスペシャリストなのです。

本気で良い土造りに取り組まれているのですね。
感動しました。

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こだわりの土を作り続ける中島社長様ご夫婦です。
何年掛けてここまで来られたのでしょうか?
その努力と姿勢に尊敬の念を抱かずにはいられません。

久住誠氏が仰っていた意味が良く分かりました。
「中島建材さんが無くては困るのです!」
この言葉が頭の中にこだまします。
そして実際に拝見して、建材店の本来在るべき姿を見せていただきました。

大変良い勉強をさせていただきました。
弊社も中島建材様のようにお客様に必要とされる店を目指します。
そして、本気で土のこと考えていきます。
中島社長様、久住誠様、 ありがとうございました。


投稿者 Tomizawa : 2009年02月21日 18:14