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2008年11月15日

 ■ へっつい磨き セカンドステージ

10月19日に行われたへっつい磨きの講習会は、
お陰さまでご好評を頂き無事終了する事が出来ました。
皆様のお陰です。本当にありがとうございました。

その後もまだ興奮冷めやらずの状態で、
どーしても西川氏の声が聞きたくなり電話をしてみると・・・
心優しい西川氏、もう一回やりましょうかと言う事に!
嬉しさのあまり飛び上がってしまいました。

11月9日(日) その日が来ました。

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弊社展示室で 右 西川和也氏、左 木村一幸氏

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前回仕上げた伊勢磨きを砂漆喰の部分まで剥がします。
かなりしっかりした仕上がりで、その強さが立証されました。

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丸裸にされたへっついです。
見ていると可愛そうで早く仕上げてあげたくなりますね。

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さあ、塗付開始です。
たっぷりと水湿しをして中塗土を手擦りで塗り付けます。

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その後、しっかりと乾燥させます。
このままでも土のイメージが感じ良く出ていて実に美しいです。

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一回目砂漆喰の塗り付けです。
白い肌は最初の砂目の肌から、巧みな鏝捌きで押え込むうちに
艶やかな肌へと変わっていきます。

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締まり具合を見て、2回目ピンク色の砂漆喰をかけます。
一気に塗り付けていく様は、まるで踊りを見ているように
軽やかで楽しい動きです。

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そしていよいよ赤ノロを塗り付けます。
スポンジを使って均一に早業で塗り上げます。

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ここからは益々動きが早くなって、その鏝さばきの
凄いの何のってお見事です。

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少しでも鏝あたりが悪ければ薄く塗り付けたまだ柔らかいノロが、
剥げてしまいます。
でも、そこは高度な技を駆使しての鏝使いで見る者の目と心を奪います。
京都の山本忠和氏も華麗なテクニックを見せて下さいました。

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最後の追い込みです。
手擦りやミンク等を使って更に磨き込みます。
納得の出来映えに、西川氏と山本氏がお互いを称えあって?
います。

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素晴らしい輝きです。
曲線の美しさは何とも言えません。

皆さんの表情も緊張から笑顔へと変わっています。
その笑顔はへっついと同じように輝いて見えました。

朝9時から開始して、完成する午後3時まで昼食も休憩も取らずにひたすら
へっついに向かい続ける姿はカッコ良かったです。

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締めくくりに西川氏にご挨拶を頂きました。
皆さんに労いと感謝の言葉を述べられ解散となりました。

西川さん、本当に良く来て下さいました。
実際に目の前で施工を見る事がどれほど勉強になるか、
実感した次第です。
平成会の皆様、いつもありがとうございます。
ご参加の皆様に感謝申し上げます。

赤福様のへっついも毎年暮れに塗り変えられるそうです。
いつか又、弊社もお願い出来る日を楽しみにしております。

投稿者 Tomizawa : 2008年11月15日 13:37