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2006年11月27日

 ■ 東京 赤羽橋 土蔵現場

東京タワーのすぐ近く、赤羽橋交差点の所にある妙定院で2棟の土蔵の新築が
行われています。左官施工はお馴染みの加藤左官工業様で、連絡を頂き早速
見学に行ってきました。

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現場に着いてみるとびっくりです。それは、まさに前回紹介した「どぞう」の絵本の
実況版なのです。またまた、写真が多いですがじっくりとご覧あれ。。。

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2棟の内のがっちりと荒縄で縛りあげた竹木舞の棟です。荒縄を掴んでみると
まったく緩みのない結び目です。
どぞうの絵本の中では「大きなとりかごのよう」と書かれていました。

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こちらは半分荒壁を付け終わった木木舞の棟です。

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竹でほねを作る木舞と違って、木をほねにして荒縄を巻いてあります。
ほとんど同じ型のの土蔵で2通りの仕様は珍しいことです。

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表からしっかりと塗り込められ木舞の間から荒壁土が盛り上がっています。

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これまた、絵本通りの荒壁土団子。
この土は、荒木田土に藁を混ぜ裏の敷地内で半年間寝かせたものだそうです。

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それに、さらに藁を混ぜ練り込み団子にします。団子にする訳は・・・。
色は写真以上に黒っぽくなっていました。

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団子の作り方は・・・遊んでいる訳ではありません。
直径20儖未梁腓さに揃えます。

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一個あたりかなり重いので大変な作業なんです。これがっ!

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そして、その団子を一個一個手渡しすると始まります。ショータイム♪

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ホイッ 上に放り投げるのです。

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そりゃ〜 とか、ヨイショ とか、ハイヨッ とか、投げる人は大変!
見ている方はとても楽しいです。(怒られる)

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初めて見る泥団子投球ショーに見入るばかり。
で、時々投げ損ねたり、受け損ねたりで大騒ぎ!祭りだ祭りだ状態です。

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上の足場では、真剣にキャッチしてます。
なにせ泥ですから微妙にソフトに受けなければなりません。
親方の加藤信吾様です。すべてにおいて熟練の技を発揮されます。
注目の瞬間です。

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ナイスキャッチの連続です。が、時にはごくまれに受け損ない・・・
泥爆弾と化すのでした。
結構被害は甚大で広範囲に泥破片が飛び散るのです。
それが、とっても楽しい。(また怒られるぞ)

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受け取った泥団子を塗り手に渡すと、

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どかっと木舞下地にぶつけるように付けていきます。
同じところにいくつも押しつけてかなりの厚みを取ります。
使う土の量は半端ではありません。体力も。

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厚い板を使って定木ずり。均一に馴らします。

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馴らした壁をすぐ追っかけ鏝で押さえ込んでいきます。
加藤専務さんです。
親方譲りの若くして土を使いこなす名工です。

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下げ降ろした荒縄を丁寧に伏せ込む作業です。
いつも思うのですが、モルタルでは感じられない優しい鏝使いなんです。
それも土の持つ魅力なのでしょう。
そして、「どぞう」の絵本の素晴らしさを更に実感したのでした。

加藤様と土と絵本に感謝をしながら、次回の作業を楽しみに待つ事にします。
ありがとうございました。

投稿者 Tomizawa : 2006年11月27日 13:03