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2006年09月28日

 ■ 東京 高田馬場 木舞荒壁

東京都新宿区高田馬場で建築中の木舞荒壁下地の現場を見学して来ました。
施工は地元の藤崎工務店様で、左官は埼玉県新座の加藤左官工業所様です。
加藤左官様は木舞荒壁から土壁仕上げ、土佐漆喰仕上げなどの伝統工法を
各地の現場で数多く施工されています。


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外側から見たところです。今回は柱と貫の関係で内側からの塗りつけになっているそうです。


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しっかりと塗りつけ裏側に荒壁土が充分に顔を出すように押さえます。


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内側の塗上がった状態です。柱(18儚僉砲篶造賄敲瓢斗佑任なり太くしっかりした物が使われています。元請けの島崎工務店様に伺ったところ、新宿の取引材木店が二十数年振りの仕事だと喜んでおられたそうです。


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差し込む日差しで輝く塗り立ての荒壁は、その独特な匂いと合わせ深く印象に残る自然の息吹を感じる壁でした。

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この様に加藤左官様の材料置き場で作り置きした荒壁用土を現場まで運び込みます。現在では駐車、停車も厳しい状況での作業は、一般建材の取り扱いとは違って大変です。


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荒壁土の作り方は、良質の荒木田土に押し切りで切った藁を混ぜ練った物を2〜3ヶ月寝かし発酵させます。大方の藁は溶けるそうです。そして、塗り付け前に出来上がった土にさらに藁を足して練り込みます。ご覧の様に、茶色の荒木田土がモルタルの様にグレー色になって粘度の強い独特の匂いのする荒壁土になります。手に取ると天然の素材で自然に出来る土のネバリは凄いなと驚きました。


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この日は2階の塗り付けだったのでポンプで圧送してました。昔は荒壁土を両手で持てる位の団子にして上へ投げ上げたそうです。


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こうして2階に上げた荒壁土を・・・


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炉端焼きで使う様な?長いヘラですくい取り・・・


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塗り付けている左官さんの鏝板に 「お願いします!」 「あいよっ!」 のかけ声でリズム良くヒョイッと乗せます。かなり早いテンポで土が塗り付けられオカワリって感じで鏝板が出て来ます。その声をよく聞くと、塗手は加藤左官様のレディースの方々も入っておられました。その見事な鏝さばきは必見です!


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荒壁塗りを終えた後は2〜3ヶ月置いてから次の塗り付け行程に入るそうです。
仕上げは外部内部とも土佐漆喰だそうで、先が楽しみです。
なかなか見られない小舞荒壁塗りを拝見出来て大変勉強になりました。
加藤左官様ありがとうございました。

投稿者 Tomizawa : 2006年09月28日 08:28