家の造り様は夏をむねとすべし
これは昔から、日本では開口の広い風通しのよい家が住み良いとされてきたことを表しています。冬の寒い時は囲炉裏や火鉢で暖をとり、着衣を重ねることで調節できます。しかし、夏の暑さを凌ぐのには手立てがなかったからです。木造建築が発達し、襖と縁側も大切な機能を持っていました。
壁もそうです。湿気を吸い、人と同じように呼吸するのが日本の壁でした。だからこそ、日本の家は味わい深く、大切な財産だったのです。自然とともに生きる術を、日本の家は知っていたのです。
土でできた壁は、無釉の陶器と似ています。朴訥としたてらいの無い自然なやわらかい色合い、表面は繊細でしっとり、滋味さえ感じます。その味わいを知っ た時、我が家にいることの喜びを感じ、自然を慈しむ心の大切さを知るでしょう。その風合いは、どんなに化学が進歩しても作り出すことはできないと思いま す。
Our products
こだわり抜いた高品質な土
土は、吸放湿性を備え良好な温熱環境をつくる最も優れた自然素材です。
夏を涼しく、冬は暖かく過ごすことは日本の住宅造りに根ざす永遠のテーマだと考えています。富沢建材では日本で採取ができる良質な「土(砂)」を、取り揃えています。
顧客のニーズに応える多種多様な取り揃え
北から南まで全国で取れる土は実のところ地球の歴史に紐づいております。地球の中心にあるマグマが地表に近くなるに従って冷やされ固まり、岩石になる。その塊が割れてどんどん細かくなっていき、海、山、川とあらゆる条件の中で地表に露出し風化、浸食されそこに生物が発生し、やがて葉が落ち、木が倒れ、動物が死に倒れ、その他いろいろな有機物が空気と共に溶解し、何千年何億年と時を経て粘土質を持った土が生まれています。現代の技術を持ってしても人工的に短期間で作ることは絶対に不可能なものなんです。その土地・地域に歴史があり根っこには土が存在しています。そんな、多様な物語を持った全国の土を取り揃えています。
職人に古くから愛される使い勝手の良さ
木舞土壁や版築壁、日干しレンガの土塀、たたき土間など、自然素材で作り上げた物は、やがて歳月が経ち朽ち果てたとしてもまた自然に帰っていきます。そうして、とだえることなく建築の空間を構築しつづけることが出来るのだ。この自然のおおいなる贈り物は地球に普遍的に存在し古来より建築物に用いられてきました。